小説「三体」を読む 途中までだけど

三つの密、三密っていう言葉を初めて聞いたとき、ああ中国語っぽいなって思った。それは三好学生とか三个代表とか三光とか三字经といった数字で始まる言葉だったから。(ちなみに百度で三密と検索すると身密・语密・意密という密教の概念が出てくる)

こんな時でなければできないこと。情報番組に感化され、色々真似てみた。柔軟やったら五十肩が治ってブリッジできるようになった。見ないふりしていた放りっぱなしの資料を片付けて掃除したらすごく安心した。散歩頑張ったら時速6㎞で歩けるようになった。

で、次にやりたいこと。「三体」を読むこと。三密で三体。ふふ。

予習なしでとっかかることは最初に決めていた。散歩しながらラジオで朗読を聞くようにして、帰ったら難しい言葉を確認しながら文字で復習するようにすれば、耳と目の両方で勉強になるし、きっと楽しく効率的にやれるはず。

実際は。マスクしながらの早歩きは息が切れてまともに頭に入らなかった。それにある程度まで進んだところで「これから先は有料です」表示がでて止まってしまった(課金する気がないので断念)。
ただ、朗読しているアナウンサーの大熱演と、ふんだんに差し込まれる効果音の大迫力がすごかったことは書いておく。たかが网络游戏の場面ですらおどろおどろしくて、この先心臓が持たないかもって思えるほどだった。読み方が上手いからなんだろうけど、クマムシのように乾燥耐性を持つ得体のしれない三体人が気持ち悪くて堪らなかった。

网络游戏といえば。かささぎはやらないのでよく知らないが、攻略して達成感を味わうようにできているのがゲームなんじゃないだろうか。「三体网络游戏ってやってて楽しいの?」って何度も心の中で突っ込みを入れた。知識分子がハマるゲーム、つまり歴史や数学や物理がわかる人前提ってのが嫌味。突っ込みを入れている時点でかささぎには「三体」は難しいかもって自覚はあった。

実はSF小説をほぼ読んだことがない。例えばこの「三体」の文中にも出てくる「2001年宇宙の旅」とか「銀河英雄伝説」について全く知らない。(思い起こせば宇宙戦艦ヤマトが最後、スターウォーズもガンダムもエバンゲリオンも挫折したままの恥ずかしいレベルです)

太阳を信息发射机にするって意味が分からない。
そもそもこの題名「三体」に由来する「三体问题three-body problem」っていったいなんなん。

というわけで、第一部は何度も挫けながら、やっとこさ読み終えた。
でも、第二部は予想外の展開もあって楽しめた。
残るは第三部。期待している。気になるから結果だけ先に見てしまおうかとも思うのだけど、緊急事態宣言解除までもうすこしかかりそうだし、自力で頑張ってみようと思っているところ。

で、ここまで読んだのだから、少しずるをして、百度でちょっと検索してみた。

まずは叶文洁。
叶文洁の境遇については同情するしかないのだけど(小説「鴻(ワイルドスワン)」を思い出した)、それでも言いたい。なして全地球を巻き込んだ?(巻き込まなければこのお話は進まないのだけど)
検索すると「如何评价《三体》中的叶文洁?」「叶文洁错在哪里?」とかでてくる。彼女の行動と存在にいろんな評価があるが、「原来根本没看懂三体的人这么多」(全然わかってない人がこんなに多いとは!)という書き込みがあったので、もうちょっと考えてみようと思った。

それから、三体读后感。
科学改变世界,改变人类,改变命运。
如何与人和平共处,这也许才是关于文明所要探讨的最永恒的话题。
并不觉得读完了一部小说,而更像是亲历了一段历史。
结局看得人心生怅惘,却又在意料之中、などなど。
専門的な用語が多くて調べながら読んだとか、長くて時間がかかったとかいう感想もあったので、ああ中国人でもそうなんだって少し安心した。
作者刘慈欣氏の深い知識と豊かな想像力には感嘆するばかり、という感想もあった。全くその通りで、もちろん作者の圧倒的な筆力なのだけど、SF慣れしていないかささぎにとっては現実の部分と仮想の部分が入り混じってきて困ってしまうところが何度もあった。普通の人にはただの流行り病でも特定の人を死に追い詰めるほどの重病にしてしまうウイルスの話なんか、もう境目は見えない。

「2020年4月,列入《教育部基础教育课程教材发展中心 中小学生阅读指导目录(2020年版)》高中段文学阅读」だそうだ。高校生対象部門に挙がっている。ああ、自分も頑張ろう。
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