中国 月探査機嫦娥4号 ローバー玉兔2号 嫦娥5号 天琴計画 南南合作

もし北京に遊びに行くとしたら中国科学技術館に行きたい。宇宙開発のドヤァぶりを体感したい。用語がわからないと楽しめないだろうから勉強してみる。でもとっても難しい。

2018年12月8日、西昌衛星発射中心から「嫦娥四号月球探测器(嫦娥4号月探査機)」を搭載した「长征三号乙运载火箭」(3.5级。57m)の打ち上げが成功した。これにより中国2回目の「月球着陆器(月面着陸用のランダー)」と「月球车(月面ローバー)」が月に向かって送り出された。
http://epaper.bjnews.com.cn/html/2018-12/09/content_740854.htm?div=-1
12月9日新京報より大体の内容。
嫦娥4号月探査機は到着するまで月を数十回周回し軌道調整をする。予定では2019年1月初旬に月面着陸し「巡视器(ローバー)」を稼働させる。
嫦娥4号の目的地は月の裏側にある「南极-艾特肯盆地(南極エイトケン盆地)」。地球から見えない“月之暗面”で月面探査と天文観測を行うことになっている。
通信は「中继星“鹊桥”(中継通信衛星鵲橋)」(2018年5月に打ち上げられていた。ハロー軌道を回っている)を介して行われる。着陸はGNC(誘導・航行・制御)自動システムで行う。
国防科工局と国家航天局の説明。「月球中继通信卫星(月中継通信衛星)」を通じて「地月拉格朗日L2点(地球-月ラグランジュ点L2)」(出た!三体問題!)から中継通信を行うこと、ランダーとローバーを開発すること、世界初となる月背面着陸を成功させることと、探査観測(月面の形態・鉱物分析・地表浅部構造・中性子線量・中性原子などの調査)をすることが、嫦娥4号の目的。
月背面は地球からの无线电波の干渉が無いため「射电天文观测(電波天文観測)」に最適。自然の地形を利用し「无线电望远镜(電波望遠鏡)」を設置できれば(南波ムッタの話?)、それは月に天文台を建設することと同義になる。また「低频射电天文观测」(低周波電波観測)の研究を行うことが将来に繋がる。
嫦娥4号は国際協力プロジェクトを担っており、荷兰・德国・瑞典・沙特と「载荷(搭載物)」の協力関係にある。また哈尔滨工业大学・中山大学・重庆大学などの大学プロジェクトにも協力している。
…………
2019年1月3日、嫦娥4号月探査機が南極エイトケン盆地の「冯·卡门撞击坑」(フォン・カルマンクレーター)に着陸し、中継通信衛星「鵲橋」経由で世界初となる月の裏側の近距離写真を送ってきた。
http://epaper.bjnews.com.cn/html/2019-01/04/content_743457.htm?div=-1
1月4日新京報より大体の内容。
今後はランダーとローバーを分離し、人類初となる月背面の地質情報を収集することになっている。美国航空航天局(NASA)の局長は“令人印象深刻的成就”であると祝福した。
着陸の流れ(着陸にかかった時間は約11分)について。
北京航天飞行控制中心から指令を出す→嫦娥4号が月面15㎞上空で動力を落とし始める→「7500N变推力发动机(可変推力エンジン)」を起動→嫦娥4号の速度を秒速1.7キロメートルからゼロにする→上空6~8㎞で姿勢を調整する→着陸時に石を踏んだり穴にはまらないよう確認するため100m上空で一時停止→障害物と傾きを自動回避、理想的な場所を探してゆっくり着陸→着陸地点の撮影→地球からコントロールし、「鵲橋」を通じて「太阳翼(ソーラーパネル)」と「定向天线(指向性アンテナ)」を広げるなどの作業→高速リンクで地球へ情報を転送。
嫦娥3号の月面着陸の時の地形起伏度は800mであったが、今回の嫦娥4号は6000mもあり難易度が増していた。
嫦娥4号には「有效载荷(搭載物)」8個と「科普载荷(実験用搭載物)」1個が積まれている。
ランダーには地形地貌相机・降落相机・低频射电频谱仪と、ドイツ共同の月表中子及辐射剂量探测仪が付いている。
ローバーには全景相机・测月雷达・红外成像光谱仪・月表生物科普试验载荷と、スウェーデン共同の中性原子探测仪が付いている。

その後、今回の月面ローバーは「玉兔二号」と名付けられた。
その後、どうしているのか百度で検索したら、生物実験用に嫦娥4号に積んであった綿花・菜の花・ジャガイモ・拟南芥(シロイヌナズナ)・酵母・果蝇(ショウジョウバエ)の育成が行われていた。綿花の芽が良く成長したとのこと。
また長期休眠状態だったランダーとローバー玉兔2号は、今年5月から「第18月昼工作期」に入り稼働を始めているそうだ。 
…………
2019年12月20日、太原卫星发射中心(山西省)から衛星9基を搭載した「长征四号乙运载火箭」(三级、45.5m)の打ち上げが成功した。
http://epaper.bjnews.com.cn/html/2019-12/21/content_774651.htm?div=-1
12月21日の新京報より大体の内容。
今回載せた衛星とは:
「天琴一号」(天琴计划・重力波観測プロジェクトで打ち上げる衛星。将来的には衛星3基を使って重力波観測を行う)と、
「中巴地球资源卫星04A星」(中伯地球資源衛星。アマゾンなどの観測。伯国との協力は今回で6基目)と、
“南南合作” (発展途上国との経済技術協力)の一環で、気候変動対策用としてエチオピアへ無償提供する「小型衛星ETRSS-1」(広域波長のマルチスペクトルカメラを搭載。気候変動研究や農業・水利防災に役立てる)と、
仪征一号(天雁01)、星时代-8(天雁02)、未来号-1R(この3基は民間の北京微纳星空科技有限公司が製作)、
など。

エチオピアに衛星を寄贈するとか、民間の衛星も打ち上げているとか知らなかった。
…………
2019年12月27日に“胖五”と呼ばれる、積載能力が一番優れているロケット「长征五号遥三运载火箭」(長征5号の第3号機)が文昌航天发射场で打ち上げられた。
http://epaper.bjnews.com.cn/html/2019-12/28/content_775305.htm?div=-1
12月28日 の新京報より大体の内容。
約2220秒後に衛星を分離、衛星「实践二十号」(静止軌道新技術実証衛星。8002㎏。通信放送を行ったり、「东方红五号」という新型の大型衛星の技術検証をするための衛星)を予定通り軌道に乗せた。
2020年、長征5号は、月からサンプルを持ち帰る計画の探査機「嫦娥五号」や、火星調査や、宇宙ステーション建設のために活躍する予定になっている。
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