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zoom RSS 中国 運動場の問題 北京の学校の場合

<<   作成日時 : 2016/09/06 14:33   >>

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小学校しか知らないが、インコがお世話になった二つの学校とも、校庭は“塑胶跑道”(合成樹脂とか合成ゴムで作られた全天候性トラック)仕様になっていた。学校には体育館がないので、マット運動や跳び箱も外でやるのだけど、直においても土埃だらけにならず便利だった。なんと言っても見た目が綺麗だった。化学物質の臭気を感じた記憶はない。

今になって思えば、当時外遊びに慣れていない子が多かったような気がする。運動系の習い事をやってる子もいるのだけど、体を動かし慣れていない子は確かにいた。学校側も子供たちの安全にとても気を配っていた。そういう意味でも地面が適度に柔らかい塑胶跑道は必要な設備だったのではないだろうか。

毒跑道。さんざんニュースになったが、北京にもそういう学校があった。めまいとか鼻血とか吐き気とか。児童の血液検査をしたところ異常値が出ていた例もあった。

………
新京報より、大体の内容。
http://epaper.bjnews.com.cn/html/2016-08/22/content_649086.htm?div=-1
中国で初めて塑胶跑道が導入されたのは北京工人体育场で、1979年9月のことだった。使われた材質は聚氨酯(ポリウレタン)だった。
塑胶跑道用の原料を生産する会社は1998年までに国内で30社以上になっていた。
2003年ごろから塑胶跑道が全国の小中学校で導入され始めた。その後十数年間、運動場、大学、小中高校、保育園、幼稚園、老人向け運動場など多くの場に普及した。
「中国における運動場の概念はほかの国と簡単に比較できない」。そう語るのは教育部門の関係者。「一気に広まったのは学校側のメンツの問題だけではない。中国では学生生活の活動の場に限界があった。運動場には集約された機能が求められ、例えば、遊び、競技や試合、体力づくりの運動ができる場として、塑胶操场のニーズが高かった」
また気候条件の上でも、塑胶操场は土操场に比べ管理しやすかった。ただし塑胶操场の寿命は8〜10年であり、交換や補修が必要となる。

塑胶跑道の品質基準となるのは《合成材料跑道面层》标准である。その検査項目にはベンゼン+メチルベンゼン+ジメチルベンゼンの総和、重金属(溶解性の鉛・カドミウム・水銀を含む)、トルエンジイソシアネート(TDI)などの項目がある。

また、2005年に定められた《中小学体育器材和场地》国家标准がある。だが新京報が調べたところ、塑胶操场に対する品質基準は地方でばらつきがあった。
トラック施工の際、湖南省では現行の国家标准に従った検査が行われるのに対し、上海市ではそれに加え独自の基準を設けている。例えば多環芳香族炭化水素(PAHs)や短鎖塩素化パラフィン(SCCPs)等の検査、“有害物质释放速率检测”、臭気検査も行っている。数値も厳しく、例えばベンゼンでは、国家标准が0.05g/kgまでとされるのに対し、上海标准では検出されてはならないとしている。

北京五輪の時、奥运场馆塑胶场地を担当した会社の話:
現行の国家标准は十分に厳格な基準だ。問題は、一部の人間がコストを下げるために可塑剤を使いすぎることだ。塑胶操场の施工コストは1uあたり200〜300元だが、それから100元ぐらい安く仕上げて販売している。
国家标准は強制基準であり企業側に順守を求めている。だが基準の厳守だけを求めるのであれば、生産量が減り、業界への影響も出るだろう。

現行の国家标准《中小学体育器材和场地》について、教育部や国家标准委などの部門が新たに運動場の基準の改定を行うという情報が8月21日に発表された。讨论稿をもとに、専門家が検討を行ったうえで発表されることになっている。発表時期は未定。

北京の現況について。
6月に北京市政府は市教委、质监、环保、住建などの部門に対し、早急に基準を見直すよう指示を出している。現在、小中高校の塑胶操场と塑胶跑道の工事・品質基準を検討しているところ。関係者の話によると専門家による揮発性物質の実験も行っているという。
新しい基準が発表されるまで、各学校の現場では工事が停止されている。

………
新京報より、大体の内容。
http://epaper.bjnews.com.cn/html/2016-09/02/content_650562.htm?div=-1
9月1日。教育部の公式サイトが学校の塑胶跑道の現況を公開した。
全国の小中高校にある塑胶跑道は68792か所。現在敷設中の塑胶跑道は4799か所で、そのうち工事が停止されているのは2191か所。掘り起こして撤去された“毒跑道”は93か所。

北京市教委が8月26日に通達した《关于做好2016年秋季开学工作的通知》のなかで、“问题操场”を撤去した後の問題に触れている。9月1日から始まる新学期に向けて、授業に支障が出ないよう、撤去されたままの運動場に対し臨時の回復工事を行うように求めている。

新京报の记者が取材したところ、一部の学校で問題が起こっていた。
昌平实验二小の場合:
この学校は昨年7、8月に校舎の内装工事を行った。また今年5月には塑胶跑道と人工操场を新設した。その後6月になって、当該校舎の西校区にいる生徒に鼻血、めまい、頭痛、皮膚の発疹などの症状が出た。化学物質に汚染されているのではないかと父兄から声が上がり、新学期が始まる9月1日までに汚染源を除去することが決定されていた。
8月26日に国家环境检测机构が教室内の空気の検査を行い、その報告が9月1日に行われた。
西校区にある29の教室で《室内空气质量标准》に基づき検査を行ったところ、ホルムアルデヒドの基準が0.10mg/m3なのに対し、教室6か所で基準値越えがあり、特に5か所からは0.20mg/m3以上検出されていた。
东校区にある24の教室でも検査を行ったところ、ホルムアルデヒドの基準値越えが2か所、メチルベンゼンの基準値越え3か所、総揮発性有機化合物の基準値越えが3か所あった。
学校側は授業開始を9月12日に延期すると発表した。

展览路一小の場合:
9月1日記者が訪問したとき生徒はすでに帰った後だった。校庭からはすでに跑道が撤去され、新しく灰色のレンガが敷かれているのが見えた。異臭は全く感じなかった。
近所の人の話によると「毒の心配がなくなったのはいいが、硬いレンガでは転んで怪我をしそうで心配」と言う親御さんがいたそうだ。

实验二小白云路分校の場合:
今までは跑道が撤去されたところにレンガを敷き、さらにその上に防水シートを敷いて鉢植え植物で囲っていたが、現在はその防水シートを撤去している。
様子を見に来ていた親御さんに取材したところ「新学期が始まる前に、ある父兄が独自でホルムアルデヒド検査を行ったところ、一部の教室で基準値超えがあったそうだ」と教えてくれた。

北京小学丰台校区の場合:
学校には運動場が2か所ある。小さいほうは灰色レンガが敷いてある。大きいほうは塑胶跑道を剥がしたあと土が露出したままの状態になっていて、雑草が生えていた。
学校の先生の話によると「父兄の要望で塑胶跑道を撤去した。いまは北京市の塑胶操场标准の発表を待っているところです」とのこと。
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