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zoom RSS 中国 医薬品上限価格撤廃 基本医療保険(公的医療保険)

<<   作成日時 : 2015/05/09 23:37   >>

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中国の医薬品の薬価は政府が定めていたが、6月1日から大部分の医薬品(麻酔薬や向精神薬の一部を除く)において“最高零售限价”(上限価格)が撤廃されることになった。《关于印发推进药品价格改革意见的通知》が、国家发改委会と国家卫生计生委と人力资源と社会保障部などの連名で発表された。新京報より。

これで約20年ほど続いてきた“药品政府定价制度”が正式に終わりを告げることになる。今後医薬品の流通価格は市場競争に委ねられることになり、医療費が安く済むようになることが期待される。

処方箋医薬品の価格について、専門家は「値上がりしないだろう」と言っている。「北京では“政府招标采购”といって、今までも社会状況に合わせて価格を決めてきたため、必要以上に高額な価格が付けられることはなかった。今後病院側がむやみに高額な医薬品を処方した場合、医保部门が対処することになっているため、新政策が実施されても大きな影響は出ないと考えられる」とのこと。

しかしながら、市場に任せるということでは、規制がなくなり、逆に値上がりする危険もあるのではないだろうか。
専門家は「薬の販売価格はやみくもに製造原価の何十倍の価格がつけられているわけではない。そこには開発・管理・販売などのコストも含まれている。今まで政府が決めていた上限価格だが、実際細かなコストまで見て決められていたわけではない。今後企業側が合理的な価格で市場競争に臨むのであれば、各コストを抑えるように努力することになる。企業の能力が問われる」と言っている。「質の悪い薬が市場によって淘汰される、これはいいことなのです」とのこと。

薬価はどのように決められるのか。
医疗保险基金で補償する医薬品については“医保支付标准”に従った、合理的な薬価がわかるシステムになっている。
专利药品や独家生产药品については、多方面から検討できるシステムで価格がわかるようになっている。
医保目录に含まれない血液製剤や、国が統一して購入する予防・免疫薬品や、国が無料で行うエイズの抗病毒治疗药品および避孕药具については、入札方式または交渉によって価格が決められる。
以前から自由価格で販売されていた医薬品については、製造側の生産・経営コストおよび市場の趨勢に基づき自主的に決められる。
http://epaper.bjnews.com.cn/html/2015-05/06/content_575304.htm?div=-1

※医疗保险基金とは基本医疗保险を管理維持する保険基金のこと。
http://baike.baidu.com/link?url=lAuEktNKtAgX637j7AM2G5If2jQL2MKZy2THI3gm7UHGwNqKzl8Oq1zfOCa5Ur65AXpYTUKynmrHvji-YKxDPK
※医保支付标准についてはよくわからなかった。
※医保目录とは、基本医疗保险で補償する药品目录のこと。このリストに載っている薬を使用した場合、患者が負担する薬代が保障される。リストを見てみたが医薬品の種類は豊富なのかそれとも限定的なのか難しすぎて全然わからなかった。
http://www.hnpi.net/hnyyjg/ybyp/a01.asp

………
ついでに中国の公的医療保険について勉強してみた。

中国で言う社会保险とは、养老社会保险・社会医疗保险・失业保险・工伤保险(労災保険)・生育保险(妊娠出産で女性が労働を一時中断する場合、国が医療と育児保障金と産休を提供する保険制度)の5つをまとめた言い方。

社会医疗保险は、基本医疗保险+大额医疗救助と、企业补充医疗保险と、个人补充医疗保险の三層構造になっている。基本医疗保险は労働者を雇う単位・企業が必ず加入しなければならないもので、企业补充医疗保险は単位・企業が任意で加入するもの。

基本医疗保险は、医疗保险基金に加入することで、治療を受けたときに発生する医療費に対し、医疗保险经办机构から一定の保障が受けられるというもの。医疗保险基金に支払う基本医疗保险费(保険料)は個人(被雇用者)と雇用単位(事業主)が共同で負担する。雇用単位が負担する保険料率は被雇用者の給料総額の6%前後とされ、具体的には地方政府が決めている。被雇用者が負担する保険料率は当人の給料収入の2%が一般的。

基本医疗保险基金に払う保険料は社会全体で運用される统筹基金と個人が治療を受けるときに使う帐户基金とに分けられている。個人が支払う保険料はすべて個人名義の口座に預けられる。雇用単位が支払う保険料の約30%も個人名義の口座に入金される。雇用単位が払う保険料の残り約70%は统筹基金に入金される。個人名義の口座のお金は当人に発生した医療費用に使われる。またほかの口座に繰り入れたり、相続をすることもできる。その口座の元本と利息は当人の所有となる。
统筹基金と個人口座では補償対象がそれぞれ決められている。统筹基金は主に高額医療や入院医療費の補償に使われ、個人口座は少額医療や通院治療の費用に使われる。统筹基金には“以收定支、收支平衡”というルールがあり、支払われる保障の限度額はその地の状況に合わせて決められる。
基本医疗保险で補償する医薬品や診療内容、診療サービス、診療設備には限度がある。
基本医疗保险が受けられる医療機関と薬局は、指定されている機関・薬局だけ(定点管理)になる。基本医疗保险服务机构とは、定点医疗机构(指定医院)と定点零售药店(指定薬局)のことで、社会保险经办机构は定められた計算式にて保障額を算出する。
定点医院にかかった場合でもたとえば挂号费・院外会诊费・病历工本费や、检查治疗加急费・点名手术附加费・自请特别护士などは保障対象にならない。美容や健康、非功能性整形、肥満治療なども対象にならない。気功治療、不妊治療、臓器移植も含まない。
http://baike.baidu.com/link?url=-ZhqgG2Ee0XGXiTWV3_d1jTrh-9FZbkAWoh4-uCPsNlWIdwSiuXupPQ5RxKyPTtU0YSkaAGiSO8aJFa-DDx--q#3

実際どのくらい保障されるのか、“报销比例”というキーワードで検索してみた。
●個人口座の金額で負担する医療費とは:
(自分の口座から差し引かれるので残高がなくなるまで負担できる)
通院や急診でかかった医療費。
定点薬局で購入した薬代。
発生した医療費が基本医疗保险の统筹基金で定める基準額以下だった場合。
発生した医療費が统筹基金の基準額範囲を超えた場合は、割合に応じて当人が医療費を負担する。個人口座の金額が足りず、口座による支払いができない場合は、当人が直接支払う。

●基本医疗保险の统筹基金で保障する医療費とは:
入院治療で発生した医療費。
急診治療で助けられ経過観察の後に入院になった場合で、経過観察7日以内に発生した医療費。
悪性腫瘍の放射線治療・化学療法、腎臓透析、腎移植拒絶反応治療のための通院で発生した医療費。
・上記の場合、保障される医療費の金額は:
统筹基金で補償する金額は該当する行政地域の労働者の平均年収の10%前後。
1年以内に2回またはそれ以上入院した場合、统筹基金で補償する金額は労働者平均年収の5%前後。
统筹基金で補償する累計最高保障金額は労働者平均年収の4倍前後。
(医療費は病院のランク別および医療費金額のランク別に算出されるため、詳細はそれぞれの事例による)
●その他、统筹基金で保障する医療費:
腎移植、透析、悪性腫瘍、精神疾患の患者の場合、基本的医療や医薬品にかかる費用。
●大病医疗费统筹范围(医療費が高額になったケース)の医療費:
労災でない怪我の場合、入院医療費または累計30日以内にかかる医療費が2000元を超えた場合は、大病医疗费统筹范围とみなされる。
その場合、発生した医療費の2000元を超えた部分が、2000〜5000元なら90%、5000〜1万元なら85%、1万〜3万元なら80%、3万〜5万元なら85%、5万元以上なら90%の割合で保障される。
http://www.dajiabao.com/zixun/674.html

ところで、出産時は生育保险があるからいいとして、生まれたその子の保険はどうするのかというと、公的保険として城镇居民医疗保险というのがあるそうだ。未成年者や無職の人が加入できる。
子供の保険料は年額160元、老人なら年額360元、無職の人なら年額660元。
http://baike.baidu.com/link?url=LGaViiyK4crSgrNNzoiP86mInjpFaIoLcGohTuXWq3v1z9KOoewTCsYOnDbszDp0pXOKsd6u7lKquat7xZPFZq
病気になったときどれくらいお金が戻ってくるかというと、状況によって細かく分かれているが、たとえば子供が入院した場合、年間医療費18万元までを保障対象額とし、三级医院なら発生した医療費の55%が戻ってくる。二级医院なら60%、一级医院なら65%が戻ってくる。
ちなみに一般通院や急診治療の場合、子供であっても1元も戻ってこないので、結構厳しい保険ともいえる。
これを補うものとして少儿医疗保险(民間保険に該当?)があり、その中には儿童门诊医疗保险という通院治療を対象にした保険もあるらしい。
http://www.dajiabao.com/zixun/7753.html

これは、中国の保険証。医保卡(社会医疗保险卡)という。
http://baike.baidu.com/link?url=hBeEp8sf6CQduIwPp6jZibsZT7O0n16UWMNa6AN4xn8TPXhJXZGEgRZlard1sO30DmW02w2a5fgLw3GCnUgaiq
定点医院に行ったら受付でこのカードを提示しておけば、会計の時、実際にかかった医療費から保険負担額を引いて請求されるようになっていると書いてある。後日別窓口に再度請求するといった余計な手間がないのは日本みたいで便利だなあと思った。
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