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zoom RSS 中国 抗生物質を自己流で服用しない

<<   作成日時 : 2015/05/28 23:23   >>

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先日、復旦大学公共卫生学院が発表した報告の内容は「江蘇・浙江・上海の子供たちは多様な抗生物質にさらされている」というものだった。この地方でそういうことなら中国全体にそういった傾向があるのではないだろうか。

中国の薬局で抗生物質を購入するときは、医師の処方箋が必要であると規定されているのだが、実際はこの規定が厳格に守られていないのだそうだ。

http://epaper.bjnews.com.cn/html/2015-05/05/content_574968.htm?div=-1
例えば北京在住のAさん。風邪をひいた。そこでロキシスロマイシン(罗红霉素)で治そうと思い、大興の亦庄经济开发区にある某薬局に行った。「どなたが使うのですか」「処方箋はお持ちですか」と聞かれたが、結局は処方箋を提示することなく購入できた。
Aさんのご主人の話では、湖南省では数年前から厳しくなったが、それでもやっぱり裏の方法があって、自由に抗生物質の売り買いができるという。

●Aさんのご主人の疑問:
風邪をひいたときはロキシスロマイシンとアモキシシリン(阿莫西林)を一緒に飲んでいます。一緒に飲むと治りが早いんですよね?
宣武医院药剂科临床药师の回答:1種類で効果があるのなら2種類合わせるのはやめてください。逆によくないです。このふたつの抗菌スペクトルは一部重なっています。一般的な細菌感染において、これらはグラム陽性菌に比較的良く作用しますが、軽症感染でこれらを一緒に使うことに大きな意味はありません。ロキシスロマイシンで胃腸が不調になったりアモキシシリンでアレルギーが出たりする可能性があります。

2011年より国家卫计委は“限品种、限用量、限级别”の掛け声で“史上最严的限抗令”を発表している。それにより各病院で使用する抗生物質の使用比率は大幅に下がり、ほとんどの病院が指標を達成している。
2015年1月には、国家卫计委が《关于印发进一步改善医疗服务行动计划的通知》を公布し、不必要な投薬を控えるように明確に打ち出し、処方薬のネガティブリスト管理や処方評価などの運用によって抗菌薬の不合理な使用を控えるように求めている。
2017年末までに综合医院の入院患者の抗菌药物の使用率を60%未満に、抗菌药物の使用頻度を1日百人当たり40DDDs(用药频度)以下に、その他类别医院でも抗菌药物临床应用专项整治の指標を達成する。

一方、一般市民が自己流で抗生物質を服用したり濫用したりする問題が目立つ。多くの人が免疫効能の認識に欠けている。「我们每个人身体自身与生俱来就有一套完整的防御系统,这种免疫功能是建构在肠道中的菌群平衡上的,一旦不适当使用抗生素,就会打破人体正常菌群的平衡,损害人体的防御功能。」ということを理解していない。

アメリカで抗生物質を購入することは銃を購入するより難しいと言われている。手に入れるためには医師、薬局、监管の三つの関門を経なければならない。
EUでは抗生物質を動物に使用するときでも厳格な制限がかかる。国が厳格に規制しているため一般市民も使用する際の自覚を持っている。

医師の指導がないままに抗生物質を使うと、仮に量が不足していれば治療効果がないばかりでなく、徐々に細菌に抗体が生まれ耐性菌に変わる可能性がある。この耐性菌が代々耐性遺伝子を伝えていた場合、体の免疫が落ちた時に一気に体の中で大繁殖することになる。こうなると今までの抗生物質は効かないので、別の抗生物質に変えるしかないのだが、新薬開発には時間がかかる。伝播する耐性菌に対し現存する抗生物質で人類が立ち向かえなくなるかもしれない。

中には1種類の抗生物質を自宅で2週間から1か月以上使い続ける人がいるが、軽中度感染で3〜5日服用しても効果が出ない場合は、医師の診察を受けるべきだ(重度感染であればもう少し時間がかかる)。

例えばファロスポリン第3代の薬品を無秩序に服用すれば腸内細菌のバランスが崩れるだろう。例えばマイコプラズマ感染症でセフィキシムを服用すれば体内の正常な陰性菌を殺してしまうだろう。長期間の服用・症例に合わない服用・抗生物質の乱用によりいろんな問題が起こる。

抗生物質によっては皮膚にアレルギー反応が出たり、アレルギー性ショックを起こしたりする。特にアレルギー体質の人は十分に注意してほしい。例えばペニシリン(青霉素)アレルギーがあればセファロスポリン系(孢类抗生素)に注意。よくあるのは皮膚の湿疹だが軽度であってもすぐ対処しないと“大疱松懈”など命に係わるアレルギー症状を起こす。
無秩序に抗生物質を摂取すると臓器を損なう。例えばマクロライド系(大环内酯类抗生素)は肝臓を痛める。 アミノグリコシド系(氨基糖苷类)は腎臓や神経に対する毒性がある。レボフロキサシン(左氧氟沙星)も腎臓に毒性がある。

抗生物質をほかの薬と一緒に服用して問題が起こる場合がある。例えばエリスロマイシン(红霉素)と一部高脂血症薬を一緒に服用すると皮膚の痛みや横紋筋融解の危険が高くなる可能性がある。

よく中国人が使う“消炎药”という言い方だが、その概念は広い。炎症には細菌性と非細菌性があるからだ。抗生物質は細菌性の炎症に使われる。

中国の薬局で見かける4大抗生物質とは。
青霉素类(penicillin)
头孢类(cephalosporins)
大环内酯类(macrolides)
喹诺酮类(quinolone)

………
「江浙沪儿童普遍暴露于多种抗生素」報告について。
http://finance.chinanews.com/jk/2015/04-13/7204454.shtml

「江苏和浙江的1000多名8到11岁的学校儿童人群尿中抗生素的生物监测证实,该地儿童普遍暴露于多种抗生素,背负沉重的抗生素负担」。
「应用液相色谱串联质谱法分析尿中5类共18种抗生素含量,其中包括5种大环内酯类、2种β-内酰胺类(β-ラクタム系)、3种四环素类(テトラサイクリン系) 、4种喹诺酮类和4种磺胺类(スルホンアミド類)」
「尿中抗生素总浓度之和在每毫升0.1-20纳克之间的尿样占47.8%,部分尿样抗生素浓度超过每毫升1000纳克。(濃度が0.1〜20 ng/mL を占めたサンプルは47.8%。サンプルの一部からは濃度が1000ng/mLを超えるものもあった)」

………
素人には難しすぎる文だった。薬の名前も難しいが、尿から検出された量がどれくらい多いのかどれくらい問題なのか全然わからない。
かささぎは中国の薬局で抗生物質を買ったことがないが、病気のとき義母から薬をもらって飲んだことが何度もある。いちいち確認なんかしてなかったけど、たぶん抗生物質ももらっていたと思う。今思えば薬名くらいメモしておけばよかった。
中国では昔から抗生物質に頼りすぎな傾向があって、ニュースでもよくやっていたけど、今でもまだまだ信奉者が多いとみた。中国では無医村も多いから処方箋云々難しい点もあるのかもしれないが、やはり服薬するときの知識を自分なりに持っていないと自分を守れないんだって思った。そういえば昔さんざん話題になったニセ薬問題は最近減ったんだろうか。いろいろ気になってきた。
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