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zoom RSS 北京の水道水 南水北調中線一期工程 硬度120〜130mg/L 濁度0.2〜0.8NTU 

<<   作成日時 : 2015/02/03 14:29   >>

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去年秋にラジオで「南水北调中线一期工程」の番組をやっていたのけど、住民の移動問題以外ほとんど意味が分からなかった。今更だけど勉強しようと思った。

南水北調と言うのは南の水を北に送るプロジェクトで、東線と中線と西線の3ルートがある。北京に関係あるのが中線で、更に工期が分かれているのだが、このたび第一期が完了する運びとなったので「南水北調中線一期工程」の番組を放送していたわけだった。

※百度の説明:
中线工程は二期に分かれている。第一期工程の主要目的は丹江口大坝(丹江口ダム。湖北省丹江口市にあり、漢江で一番大きい水利施設)の壁を高くし丹江口水库(丹江口ダムの人工湖)から取水し、コンクリート製の明渠へ流して河南・河北・北京・天津へ通水させること。主要工程は水源区工程・送水工程・汉江中下流管理工程の3つになる。
第二期に何をやるかは書いてないみたい。(説明が長くてうんざりするので見たくない)
http://baike.baidu.com/link?url=9GUb0C3-twR3QNJoL7OwEJ8GiN8o9Wueza_DyR_QVKyMoYKtE1SoQuuPUg0Gxf21qpuIJzAlxm2WMCRZfAIjJK

以下新京報より。
●12月26日北京市南水北调办公室が記者会見を開き、翌27日から南水北调中线一期工程の北京区間で通水を正式に行うと発表した。これで長江(漢江は長江の支流)の河水(南水と呼ばれる)が延慶県を除く北京エリアに届くことになる。
10年余かかった南水北调中线の一期工程。2013年12月25日をもってその主要工程を完了した。9月29日にはすでに中线一期工程全線の検収が済んでおり、12月12日に正式通水を始めて、北京を目指す南水流入が動きだし、その水流の速度から27日に北京区間の終点である团城湖明渠に到着する予定になっている。
※团城湖明渠は四季青にある。http://www.bjnsbd.gov.cn/tabid/69/InfoID/280/Default.aspx
南水北调により北京に届く水量は年間10.5億㎥になる予定であった。しかし2014年11月〜2015年10月間の水量は8.18億㎥になる予定であると明らかにされた。実はまだ完成していない工事があって(例えば密云水库の工事は来年4月までかかる)、大量の水を溜めるのが間に合わないという事情。
安全な水を提供するため北京市では多岐にわたる水質管理を行う。まず南水北调中线工程の重要ポイントに水質汚染事故から守るための防御ラインを3本敷いており、汚染水が処理場に入らないようにしてある。また全市の水资源监测機関に水务・环保・卫计委・南水北调・地矿・自来水の6部門を設置し、情報を共有しながら沿线省市及び南水北调中线局と共同で監督や測定を行えるようシステムを作った。さらに常に対応できる浄水技術を用い、南水と北京現地水との調合割当や切り換えをしっかり行う。
市环保局水生态环境管理处の处长の話では、环保部门は3か所で測定を行っている。それによると北京に流入する南水の状態は地表水二类标准に達しており飲用水基準に合格している。もっと詳しく言うと上流の丹江口から河南省・河北省すべてのポイントで地表水二类标准に達している。
※地表水二类标准について以前書いた内容:
http://33665307.at.webry.info/201311/article_9.html
http://33665307.at.webry.info/201312/article_1.html
地表水环境质量标准の百度説明:http://baike.baidu.com/link?url=jjdtBIciYcQIWBVr3T3pz3iW2I5mSxbwGINC-rPY_41UEfJBH7oFn7HZ6TTsdqoY
12月初旬、試験的に郭公庄水厂(郭公庄浄水場)で浄化された南水が丰台、大兴の一部エリア(56万人規模)に送水されていたが、汚濁水が蛇口から出た報告もなければ、“水土不服”(慣れない土地の水が合わず体に不調をきたす現象)が集中発生したということもなかった。27日からは正式送水が始まるが、リスクを下げる意味合いから南水と地元北京水を1:4で混合することになっている。
北京市自来水集团の説明によると、水道管の年代が異なることや材質にばらつきがあることから、一時的に黄色い水がでる可能性があるそうだ(水圧が上がる?)。おもに水に含まれる鉄イオンであり人体に影響するものではないが、もし濁っていたら透明になるまでだしっぱなしにしておくこと。それでも解決できないエリアがある時は水道管に大量の水を流す対処を行う。その間濁って困っているエリアには应急供水车を派遣し緊急供水を行うことになっている。
※郭公庄水厂は丰台区花乡桥郭公庄路にある。http://photo.qianlong.com/4404/2014/10/09/7704@9923115.htm

●12月27日。1000qの旅をしてきた湖北省の水が到着する。水量全体の割合でいえば北京が一番利益を受けるわけではないが、水源不足の北京にとってまさに“雪中送炭”。しかしこれで水不足解決と安心してはいけない。問題意識を高め個々の責任を認識すべきである。ここ数年北京の使用水量は36億㎥なのに対し、北京水源の総量は21億㎥で、毎年15億㎥不足している。このたび送られてくる南水は10億㎥余で、不足分を補えるかぎりぎり。
この十数年間北京は地下水を汲み続け、北京水务局のデータによると、1998年から比べると65億㎥も減ってしまったという。深刻な水不足に対し我々は水をどう使うのか。50年代に計画がはじまり今日やっと実現したプロジェクトだが、これまでの困難は数えきれない。ここ2年で住居移動した人々は30万人超、地方も多額の資本を投入していること、環境を整えるために尽力があったこと、この計画のために多くの犠牲があった事を忘れてはならない。
この水を確保するため北京は河南省と湖北省の水源地に対し多くの支援を展開している。感謝と今後共有する未来のために1年で5億元の援助をした。
北京市民と企業がまずやることは節水だ。2012年施行された《北京市节约用水办法》では企業が用水指标を取得せず勝手に水を使った場合、水道料金を弁償するのみならず2万〜10万元の罰金が科せられることになっている。しかし悪質企業にとってこんな規定は大したことない。今後は水を大量に使う企業を厳格に管理監督するために効果的な厳しい懲戒制度が必要だ。
蛇口から出てくる水にはコストがかかっていることを忘れてはならない。

●2月28日。昨日10時30分、南水北调中线一期工程总水路の終点である团城湖明渠の堰を開けて放水が始まった。北京に流入する南水は年間10.5億㎥(昆明湖500個分)、今のところ一日当たり70万㎥。延庆を除く15の区・県(达6000平方公里,覆盖平原区90%区域)で南水を利用することになる。团城湖明渠の堰を抜けた水は团城湖调节池に溜められる。
南水北调プロジェクトは2002年に始まった。そのうち中线工程は南端の丹江口水库から河南・河北を経て北京まで。その全体供水量は95億㎥。北京を始め天津や石家庄など沿線20あまりの大・中都市を潤す。

●南水はコストがかかっているから、水道料金が値上がりするのではないかと心配する市民もいる。専門家によると、現行の段階料金にはコストも含まれているが、南から送水されてくる分のコストまでは含まれていないそうだ。
それに対する北京関連部門の説明は、北京水と南水の価格を同価格にするため、仮に水道料金を調整するのであれば北京全市を対象に行われることになるという。ただし今すぐ値上げするという情報は上がっていないとのこと。

●《南水北调通水即失败》という文章がネットで発表されたことで、研究に50年、工事に12年かけて実現されたこのプロジェクトに対し、多くの人が心配の声を上げている。それに対し中国工程院院士で中国水科院水资源所名誉所长の王氏が新華社“中国网事”の取材を受けた。
@南水の流入速度が遅くて目標水量を確保できないのでは?
テレビ番組で黄色いアヒルを流して用水路の水流速度をはかったところ0.1m/秒であり、流入する水量は22.4㎥/秒と計算。これが正しければ中線の目標総量の95億㎥には全然到達しないこととなり、このたびのプロジェクトは完全に失敗である、とされた。
それに対し、王氏はこの計算は科学的でないし正確ではありませんと回答した。中线の陶岔〜終点である团城湖までの落差は約100mあるが、間にはたくさんの节制闸、分水口门、退水口门、倒虹吸还有渡槽が設置されており、条件により水流は遅くなります。またアヒルが流れる水面と用水路全体の速度も異なります。正確な計算をすれば速度は1〜1.5m/秒になります。
A泥が溜まっていずれ使えなくなるのでは?
丹江口水库の上流にある陕西の河水は濁っていて泥を多く含んでいる。それを直接流し入れては沈殿した泥で一杯になってしまう、とネットで言われている。
それに対し、王氏は長江の泥含有量は1㎥あたり1sで少ないのですと答えた。長江の支流の汉江の泥の量はもっと少ない。汉江から流入する水は丹江口水库にて沈殿されます。そしてその表層から取水されるため用水路の水は澄んでおり、泥はほとんど混入しません。よって泥の沈殿問題は存在しないのです。
B冬は水路が凍ってしまうのでは?
南水北调中线总の用水路は全長1000q余。南北の気温の差も大きい。寒い冬は凍ってしまう区間があるのでは?水流が0.1m/秒では凍ってしまうのでは?という文もネットに現れた。
王氏は、十一五国家科技支撑计划を作るとき十分検討してあります、と答えた。氷が張る時期・完全に凍りつく時期・溶け出す時期の3条件で詳細な論証を重ね対策を講じてあります。氷が張る時期には水量を多くし表層が凍っても流れるようにします。氷で流れが悪くなるなどの緊急事態には緊急対策を施し、障害なく流れるよう保障することになっています。
これに対し北京市南水北调办は、河南安阳以北の区間は結氷によって正常時の60%まで下がる可能性があるが、流れが完全に止まることはないと答えている。

●1月21日。新京報と北京青年報より。一部訂正。
南水を浄化しているのは北京市自来水集团に所属する郭公庄水厂・第三水厂・第九水厂・田村山净水厂・门头沟城子水厂・长辛店水厂の6か所。当初は一日当たり70万㎥だったが1月12日より80万㎥に増やされた。需要量が上がる5月末には170万㎥前後まで増える予定。
北京市内の団地3500余か所をカバーする範囲に159か所の測定ポイントがある。水质检测队が毎日2回ずつ検査を行い水道網で測定する回数は1日7600回。すべて国家生活饮用水卫生标准に符合している。
検査員は主に濁度、伝導率を調べる。生活饮用水卫生标准では濁度が1NTU未満と決めらており、159か所の測定ポイントではすべて0.2〜0.8NTUの範囲に収まっている。
20日、自来水集团水质检测技术人员の杨氏が丰台建欣苑社区で水質調査をした。この団地の水は郭公庄水厂から供水されている。
建欣苑居委会书记の王氏は皆に「濁った水に注意してください」と呼びかけていたが実際は透明な水がでて何事もなかったと言っている。
建欣苑四里に住む李おばあさんは「このあたりの水道は水垢がたくさん出てね。硬度が高いからご飯を蒸し焚きするときに少し酢を垂らしていたんだよ。中和しようと思ってね。でももうその必要がないね」「以前は水を沸かすとはっきりと水垢が見えたのだけど、今は沸かしても透明なままなんだよ。透明な水は気持ちいいね。南水北调に貢献した人たちに感謝しなくちゃね」と言っている。
この団地に住む白さんや楊さんも同じ感想だった。沸かしたお湯には水垢がでないし、淹れたお茶は以前よりおいしいし、洗った服は以前より柔らかい仕上がりになる、と言っている。
杨氏が検査したところ、濁度は0.33NTU、伝導率は298μS/cmだった。これを硬度に換算すると120mg/Lほどになる。
楊氏の説明によると、このあたり(北京の南地区。大红门や建欣苑一帯)の水道水の硬度は以前350〜380mg/Lだったが、郭公庄水厂が供水(北京地表水と南水をブレンドした水を供水)するようになってからは120〜130mg/Lへ下がっているという。
※この段の文章は新京報と北青報を合わせて書いた。以前見た北京テレビの番組(南水が入る前)では东城区で229、海淀区で314だったが、現在丰台区は120〜130ということだから、かなり柔らかくなったことになる。
前に書いたブログ:http://33665307.at.webry.info/201312/article_10.html
………

もっと正確に知りたい人は北京自来水集团のHPをご覧になってはいかが。http://www.bjwatergroup.com.cn/
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