北京で勇気十足

アクセスカウンタ

zoom RSS 老北京 果物(沙果、蟠桃、大棗など)…老舎の「四世同堂」

<<   作成日時 : 2011/12/21 00:47   >>

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

大都市・北京には昔から各地の果物が集まってきた。清朝末には、“两大一小”といって、前門・果子市(南市)と、徳勝門内・果子市(北市)との果物専門大型市場2か所と、規模は小さいが名の知れた果子市が東直門にもあった。またほかにも、特定の果物を扱う市というのもあって、例えば安定門外にはナツメ市場、阜成門外にはスイカ市場などがあったそうだ。

専門業者が通うのが市場だとすると、一般の人が利用するのが、「果局」「水果店」「水果摊」。
「果局」「果局子」は高級果物店といったところで、新鮮で質の良い物しか扱わない。台湾や海南島から運ばれてきた南国の果物まで扱っていたという。金持ちや外国人が良く利用した。
「水果店」「果店」はもとは卸売りだったが徐々に小売業に変化。果局よりも大衆向けの果物を扱った。
「果摊」は身近な存在で、人の集まるところにおかれた露店のこと。
そのほかにも果物を担いで売りにくる行商人もいた。行商人の掛け声が胡同に響く風景を想像するだけでわくわくする。

「四世同堂」にも出てくる。おいしそうな果物たち。
@ナツメ類(棗。ナツメヤシじゃなくて)
大白枣…普通のナツメは皮が赤茶色をしているのだが、これは薄緑色らしい。
葫芦形的大枣…ナツメは細長い形のが多いのだけど、これは更に真ん中がちょっとくびれた品種らしい。老舎がわざわざ記述するのだから、北京っ子自慢のナツメなのかもしれない。

Aなし類。
小白梨…北京でよく見かける。洋ナシ形で、「鸭梨」より小型で、皮が黄色がかった白い梨。値段も高くないしハズレがなくてとても美味しい。

Bリンゴ類。
日本のリンゴってアメリカから入ったものだと思っていたが、実は一番早い時期に伝わってきたのは中国のリンゴであり(10世紀の文献にも残っているのだそうだ)、その品種を和林檎(ワリンゴ)と呼ぶ。
大沙果…別名:花红、文林郎果、林檎。学名:Malus asiatica。これが和林檎。“和”と言ってるが中国原産。
香槟子…別名:酸槟子。「槟子」という果物はリンゴと和林檎の交雑種で、リンゴより小さく味は多少渋いが置いておくだけで部屋中にいい香りが漂うという。「槟子」には酸槟子と甜槟子がある。
虎拉车…別名:虎拉槟、火里冰。小型の沙果(和林檎)らしい?
白海棠…カイドウは花を観賞するものだと思っていたら、この白海棠は実も食べられる。写真で見る限り花は白いが、果実は赤くてピンポン玉大の姫リンゴみたい。
海棠木瓜…カイドウかパパイヤか?と思ったら「まぼけ」という植物だった。食用ではなく香りを楽しむ果物らしい(薬用として使われる)。花は鮮やかなピンクで枝には棘がある。

Cスイカ、ウリ類。
枕形西瓜…老舎独特の表現だろうか。細長いタイプのスイカのこと?
香瓜也有多种…マクワウリのように甘い瓜の仲間もたくさんある。以下4種。
“羊角蜜”…羊の角っていうのだから、長細いタイプの瓜らしい。
“三白”“哈蟆酥”“老头儿乐”…清の時代に書かれた「燕京岁时记」に載っているらしいのだがもう降参。

Dサクランボ。
十三陵的樱桃…昌平のさくらんぼって有名らしい。

E杏、スモモ類
かささぎはアンズとスモモの違いが良くわからない。英語でアプリコットとかプラムって言われるともっとわからなくなる。更にはかささぎの田舎ではアンズを使って“梅干”を作るからますます困る。
半青半红的“土”杏儿…日本でよく見かける黄色のアンズじゃなくて、緑地に赤みを帯びた色が特徴の地元産アンズ。
驰名的白杏…皮が白いアンズ。有名なんだって。
青杏子…完熟していない青いアンズ。梅と違って食べても大丈夫。熟したものとはまた一味違って美味しいらしい。
红李…別名:杏李。アンズとスモモの交雑したものらしい。
玉李…スモモの品種らしい。
花红…スモモの品種らしい。

Fモモ類
各样的桃子,圆的,扁的,血红的,全绿的,浅绿而带一条红脊椎的,硬的,软的,大而多水的,和小而脆的…中国の桃の種類は豊富。見た目でびっくりするのは平べったい形の「蟠桃pantao(ばんとう、ザゼンモモ)」。神話では数千年に一度しか実らないという不老長寿の有難い果物で、孫悟空も食べたというモモ。もし中国で見かけたら是非食すべし。甘くて普通に美味しい。
大蜜桃…水蜜桃のように大きい桃。地域によって多少形が違うかも。
蟠桃・ザゼンモモの写真:
画像


Gブドウ類
牛奶葡萄…宣化牛奶葡萄。河北省宣化が特産地。緑色の粒はちょっと細長く形が牛の乳に似ているから“牛奶”であり、味がミルキーという意味ではない。

沙果の写真。百度より。
画像

牛奶葡萄の写真。百度より。
画像


以下、四世同堂より、果物ばなしの一部。
(十四)
  在太平年月,街上的高摊与地摊,和果店里,都陈列出只有北平人才能一一叫出名字来的水果。各种各样的葡萄,各种各样的梨,各种各样的苹果,已经叫人够看够闻够吃的了,偏偏又加上那些又好看好闻好吃的北平特有的葫芦形的大枣,清香甜脆的小白梨,像花红那样大的白海棠,还有只供闻香儿的海棠木瓜,与通体有金星的香槟子,再配上为拜月用的,贴着金纸条的枕形西瓜,与黄的红的鸡冠花,可就使人顾不得只去享口福,而是已经拜不清哪一种香味更好闻,哪一种颜色更好看,微微的有些醉意了!
-------

(四十一)
  在太平年月,北平的夏天是最可爱的。从十三陵的樱桃下市到枣子稍微挂了红色,这是一段果子的历史--看吧,青杏子连核儿还没长硬,使用拳头大的小蒲篓儿装起,和"糖稀”一同卖给小姐与儿童们。慢慢的,杏子的核儿已变硬,而皮还是绿的,小贩们又接二连三的喊:“一大碟,好大的杏儿喽!"这个呼声,每每教小儿女们口中馋出酸水,而老人们只好摸一摸已经活动了牙齿,惨笑一下。不久,挂着红色的半青半红的“土”杏儿下了市。而吆喝的声音开始音乐化,好像果皮的红美给了小贩们以灵感似的。而后,各种的杏子都到市上来竞赛,有的太而深黄,有的小而红艳,有的皮儿粗而味厚,有的核子小而爽口--连核仁也是甜的。最后,那驰名的“白杏”用绵纸遮护着下了市,好像大器晚成似的结束了杏的季节。当杏子还没断绝,小桃子已经歪着红嘴想取而代之。杏子已不见了。各样的桃子,圆的,扁的,血红的,全绿的,浅绿而带一条红脊椎的,硬的,软的,大而多水的,和小而脆的,都来到北平给人们的眼,鼻,口,以享受。
   红李,玉李,花红和虎拉车,相继而来。人们可以在一个担子上看到青的红的,带霜的发光的,好机种果品,而小贩得以充分的施展他的喉音,一口气吆喝出一大串儿来--“买李子耶,冰糖味儿的水果来耶;喝了水儿的,大蜜桃呀耶;脆又甜的大沙果来耶……”
(略)
  梨,枣和葡萄都下来的较晚,可是它们的种类之多与品质之美,并不使它们因迟到而受到北平人的冷淡。北平人是以他们的大白枣,小白梨与牛奶葡萄傲人的。看到梨枣,人们便有“一叶知秋”之感,而开始要晒一晒夹衣与拆洗棉袍了。
  在最热的时节,也是北平人口福最深的时节。果子以外还有瓜呀!西瓜有多种,香瓜也有多种。西瓜虽美,可是论香味便不能不输给香瓜一步。况且,香瓜的分类好似有意的“争取民众”--那银白的,又酥又甜的“羊角蜜”假若适于文雅的仕女吃取,那硬而厚的,绿皮金黄瓤子的“三白”与“哈蟆酥”就适于少壮的人们试一试嘴劲,而“老头儿乐”,顾名思义,是使没牙的老人们也不至向隅的。
--------
にほんブログ村 海外生活ブログ 北京情報へ
にほんブログ村

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
老北京 果物(沙果、蟠桃、大棗など)…老舎の「四世同堂」 北京で勇気十足/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる