嫦娥5号帰還 月のサンプル 中国の月探査計画

今頃になって日本語訳の「三体」を読み始めた。せっかくなので原文と合わせて読んでるのだけど、目が疲れるし手間がかかるしとっても大変。だけど工夫しわかりやすくした翻訳にすごく感動するしなによりも尊敬する。

宇宙の話は難しいけど、かっこよさげだし、話題性がある。はやぶさ2 のカプセル回収は中国でもニュースになった。だけど今一番旬なのは、やっぱ嫦娥5号。月の資源ってどれだけ魅力的なんだろう。
………

http://epaper.bjnews.com.cn/html/2020-11/25/content_793504.htm
11月24日4時30分、無人月面探査機嫦娥5号が、文昌航天发射场より长征五号遥五运载火箭で打ち上げられ、2200秒後に予定の軌道に到達した。
嫦娥5号の任務は、サンプル2000g採取、月面上昇、月の軌道上でのドッキング、帰還。全行程は20余日。月面着陸にかかる時間は15分。月面活動時間は2日間。月の表面および深さ2mの地中から土壌を2000g採取する。
嫦娥計画(月探査プロジェクト)は、現在少なくとも8号まで計画されている。6号は月の南極でサンプル採集を、7号は南極で成分や環境調査を、2022~23年頃には8号による技術試験(中国は月の南極に「国际月球科研站」建設を計画している)を計画。有人飛行についてはあと10年ぐらい先になる。
※百度によると中国は2036~2045年頃「国际月球科研站」を建設したいと考えている。
https://baike.baidu.com/item/%E5%9B%BD%E9%99%85%E6%9C%88%E7%90%83%E7%A7%91%E7%A0%94%E7%AB%99/54975305?fr=aladdin

…………
http://epaper.bjnews.com.cn/html/2020-12/05/content_794069.htm?div=-1
12月1日23時11分、無人月面探査機嫦娥5号が月面に着陸。
12月3日23時10分、上昇機で離陸。

サンプル採取は19時間かけて地表の複数の場所で採取(表取)と、ドリルで2mの穴を開けて採取(钻取)の二つの方法で行われた。ドリルはモース硬度8級の岩石を貫くことができる。持ち帰るサンプルは2㎏。

サンプル採取開始からエンジンを点火するまで48時間かけた。月面環境は複雑、大事な場面は探査機自ら判断し決定を行った。この過程のために数えきれないほどの試験を重ねてきた。

上昇機(上升器)のエンジンは3000Nエンジン(3000N发动机)、上昇するため点火してから6分間稼働した。

月面を離れる前に掲げたのはたった12gの小さな国旗。月面は温度差150℃もあるので劣化しない材料選びに1年かけた。

離陸したあとの上昇機は遠隔操作を4回受けて、軌道機(轨道器)と帰還モジュール体(返回器组合体)の上まで移動して接合する予定。  
…………

http://epaper.bjnews.com.cn/html/2020-12/07/content_794213.htm?div=-1
12月6日5時42分、嫦娥5号の上昇機が帰還モジュール体との接合に成功。
6時12分、サンプル容器を帰還モジュールに移入。
12時35分、軌道機が帰還モジュール体との分離に成功、月を周回、いずれ回収される。

嫦娥5号は軌道機(轨道器)・帰還機(返回器)・着陸機(着陆器)・上昇機(上升器)で構成されており、この構造はアポロの構造に相似性がある。
帰還モジュール体が上昇機と接合するときに採った方法はたった21秒で完了する「抱爪方式(手で棒を握るような動き)」。中国が目指す有人飛行で必要となる接合技術としてこの方法は安くて安全だ。 
…………

http://epaper.bjnews.com.cn/html/2020-12/18/content_794881.htm?div=-1
12月17日1時59分、嫦娥5号帰還機が内蒙古四子王旗の予定エリアに無事着陸した。
四子王旗は、2016年神舟11号が帰還した地でもある。(かつて回収を海上で行うことを研究した時期もあったが当時の能力から断念した経緯がある)
帰還機の大きさは神舟の7分の1だが、落下面積は16倍も広い。回収捜索隊は事前に地形観察を30回ほど、夜間捜索訓練3回、夜間積雪捜索演習1回、総合演習3回を繰り返し行って準備していた。
………

http://epaper.bjnews.com.cn/html/2020-12/18/content_794879.htm?div=-1
12月17日、嫦娥5号の帰還機が地球に帰還した。23日間の旅だった。
ロシアやアメリカが月でサンプルを採取した場所は緯度30度の位置だった。今回行ったのは「嵐の大洋」北東側の玄武岩エリアであり、13億~20億年前の玄武岩が含まれているだろう。
サンプルのほとんどは研究に使われるが、一部は国家博物館で保存・公開され、予備として一部を湖南省韶山(毛沢東のお膝元)で保存する。また一部を国際慣例に基づき国連に寄贈する可能性もある。宇宙条約により、宇宙資源は人類共通の財産と定められている。中国は世界と共有したいと考えているが、アメリカとは2011年「ウルフ条項」があり、NASAなどとの協力に制限がある。
にほんブログ村 海外生活ブログ 北京情報へ
にほんブログ村

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント