中国 食べていい動物「畜禽遗传资源目录」马鹿は莫迦じゃない

“疫情防控”が日常的なものになり、徐々に普段の生活が戻りつつあるこの頃、武漢の市場では野生のカエルが売られていることが報道された。
現地の市场监管局は「調査を行うので事情を知っている人は通報してください」と呼び掛けている。
新京報:http://epaper.bjnews.com.cn/html/2020-08/31/content_788640.htm?div=-1
今年春に通達されたのが「“全面禁野”の决定」だった。《野生动物保护法》および関連法規により、野生動物の捕獲、販売、流通、食用の禁止が通達されている。違反行為に対し厳罰に処す。
これには野生ガエルの捕獲、販売、食用も該当する。
中国には180種余りのカエルが生息している。ハエ、蚊、メイガ(稲の害虫)、ウンカなど害虫を捕食する。オタマジャクシが一日に食べるボウフラは100匹以上、カエルが一日に食べる虫は70匹以上と言われ、害虫駆除に一役買ってくれる環境に優しい生き物である。人類が野生のカエルを守る理由は数あれど、捕まえて食べる十分な理由は存在しない。武漢の华南海鲜市场にしろ北京の新发地市场にしろ食品市場とは病気を伝播してしまう高リスクな場所であるから、危険な動物や食品を扱わないように厳しく取り締まらなくてはならない。
目先の儲けに走ったり、自分なら大丈夫と考える人間は存在する。だが実際に野生のカエルが市場に出回ったということで、市場の監督管理システムに抜け道があったことも明白になった。市場に対する管理を緩めず、厳しく監督していかなければならない。関連法規の更なる厳罰化も必要だ。
消費者は野生動物を食べる悪習をやめ、「野味」がおのれの健康と安全を脅かすものであることを自覚しなければならない。「野味」流通ルートが存在する限り人々や社会に危険が及ぶことを忘れてはならない。それぞれが自覚を持ち、野生動物を販売する店やレストランがあったら直ちに通報してください…。

かささぎがまず驚いたのは中国には180種以上のカエルが生息しているってこと。
昔、カゴに入れたカエルと長距離バスで相乗りしたことがあるが、ああいうのって養殖なのか野生なのか見た目でわかるんだろうか。難しい。昨年上海でヤクのしゃぶしゃぶを食べたことを思い出したが、あれって大丈夫だったのだろうか。

今年2月の十三届全国人大常委会第十六次会议で《全国人大常委会关于全面禁止非法野生动物交易、革除滥食野生动物陋习、切实保障人民群众生命健康安全的决定》というのが採択され、野生動物の食用が全面禁止になっていた。これは、野外に生息する野生動物の食用禁止のほか、人工繁殖・飼育した陸生の野生動物の食用も禁止(魚類など水生の野生動物は含まない)というルールだった。

…………
ところで、スッポンはどうなのって気になる人にはこういう記事があった。
新京報:http://epaper.bjnews.com.cn/html/2020-03/05/content_779677.htm
野生動物“禁食令”が出た後、龟鳖养殖行业协会や龟鳖产业协会などが、スッポンを禁止対象にしてしまうと養殖業者に多大な影響が出るため、慎重な判断を請い求める文章をネットで公開した。
禁止の対象になるかどうかの境がはっきりしない動物はいる。例えば中华鳖(Trionyx Sinensis。スッポン)は野生動物だが、人工養殖の歴史が長く、高い養殖技術があり、消費者に広く受け入れられている。またスッポン養殖に従事する人の数や、生産量はある程度の規模を成している。地方によっては主要産業として農民の貴重な収入源になっており、扶贫项目にも入っている。
だが、スッポンは「畜牧法」で規定する「畜禽遗传资源目录」に入っていない。
※食べていいのかどうかを判断するのが「畜禽遗传资源目录(家畜家禽遺伝資源リスト)」。これに載っている動物なら食用や商業利用が認められる。
农业农村部の担当者はこのリストについて検討中であることを明かしており、食べてはいけない動物の範囲をはっきりさせるとしている。それまでは拡大解釈をせず、野生という概念を正確に理解しなければならない。養殖スッポンに関しては食用を考慮していいようだが、食品検疫基準の強化と同時に非養殖の野生動物に対する調査能力の向上を図らなければならない。
なお、全国人大常委会法工委も触れていたが、今回の禁止規定により、一部の農民に経済損失をもたらす可能性がある。地方政府は影響を受ける農家に対し指導や協力を行ったり補償金を出さなけれなならない…。

ということで「畜禽遗传资源目录」を見てみた。
ヤク(家畜として飼育されているヤク)は載っていた。
カエルは載っていなかった。
ふと思うのだけど、野生のカエルを捕まえた人とか市場で売った人は、このリストの存在をちゃんと知っていたのだろうか。
https://baike.baidu.com/item/%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E7%95%9C%E7%A6%BD%E9%81%97%E4%BC%A0%E8%B5%84%E6%BA%90%E7%9B%AE%E5%BD%95/49785346?fr=aladdin
これによると、豚とか牛とか鶏のような一般的な家畜家禽のほか、イノブタ、ラクダ、トナカイ、アルパカ、アカシカ、ニホンジカ、ダチョウ、ホロホロチョウ、ハト、バリケン、マガモなどが載っているので食べていいということだ。(あくまでも家畜として管理飼育されているもの。だから野生のシカでジビエ料理を作るのは中国ではアウト)
ヘビ、ウシガエル、ヤマアラシ、ハリネズミは載っていなかった。
ヘビがアウトになったのは驚きだ。
気になる犬の扱いだが、リストに挙がっていなかった。つまり犬は家畜ではないと明示したことになる。猫もそうだ。
虫については何も触れていないので、今まで通り夜店でサソリやカイコ蛹の串刺しを買うことができるだろう。

今回動物を調べていて勉強になったこと。
梅花鹿の学名はCervus nipponでニホンジカのことだった。中国だけどニホンジカ。
それから「马鹿」という名前のシカが存在することにはもっと驚いた。アカシカのことだった。
いつものごとく百度でいろいろ調べたのだけど、马鹿で検索したら最初に米津玄师って出てきたのにも感心した。すごい。
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北京「探访线路」

北京では《首都功能核心区控制性详细规划(街区层面)(2018年-2035年)》というのが近日発表されるそうで。北京中心エリアの開発にあたり伝統ある古い町並みをどう保護し伝承していくのか、歴史的価値をどう高めて利用するのかってことが重視されているらしい。历史文化街区と呼ばれる保護エリアを北京中心エリアの26%前後(老城といわれたエリアの38%前後)まで広げるそうだ。
北京「老城」の全体的保護については1992年の北京总体规划ですでに取り上げられており、これまで試行と実践が行われてきた。
吴良镛の《北京旧城与菊儿胡同》によると「北京老城具有极严谨、极完整的城市设计下形成的整体秩序,这是它不同于其他城市的显著特色」、つまり北京の街は昔から厳格な秩序のもとに構成されており、他の都市とは明らかに異なる特色を持っているのだそうだ。
老城たる北京の構造を示す言葉として「两轴统领、四重城廓、六海八水、九坛八庙、棋盘路网」というのがある。今回の計画では、歴史に基づいた都市構造、形態、景観などに重点を置き、「壮美有序、古今交融、庄重大气」な老城づくりを目指す。
具体的には「中轴线」の保護、長安街の緑化帯建設、現存する遺跡の保護、歴史ある河川や水辺の保護と復活(『六海映日月,八水绕京华』のイメージ)、緑化エリアの建設、「宫城・皇城・内城・外城で構成される四重城廓」の線引き、メインストリートの植樹と緑化再生、棋盘式道路网の再構築を行う。
平坦に広がるのが北京老城。老城の姿を保つためには建築物の高さの抑制が重要。計画では建設許可エリアを「原貌、多层、中高层」の三種類に分けた。また特色ある景観づくりのため「看城市、看山水、看历史、看风景」をテーマにし、自然との調和、歴史・文化との融合を目指す。

で、一番気になったのは「探访线路」と名付けられた10のルート。なんかすごく楽しそう。これを覚えておけば観光の時に役立つかもしれない。
1 中轴线文化探访路
2 玉河-什刹海-护国寺-新街口文化探访路
3 南锣鼓巷-雍和宫、国子监-地坛文化探访路
4 东四-南新仓-日坛文化探访路
5 月坛-白塔寺-西四文化探访路
6 故宫-北大红楼-王府井文化探访路
7 环天安门广场-前门大栅栏文化探访路
8 新文化街-宣南文化探访路
9 天坛-先农坛-天桥文化探访路
10 白云观-三里河路-北京展览馆文化探访路

以上、新京報の記事の一部をメモ。これからどんな発展をしていくのか楽しみだなあ。ああ月饼食べたい。
http://epaper.bjnews.com.cn/html/2020-09/02/node_9.htm
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