セキセイの救急搬送 高齢初産婦

「夏休みの補講、タダなんだから全部選択しちゃいなさいよ」と言ったら、それもそうだとインコはその通りにした。どのみち部活で学校に行くんだし。

結局インコはほとんど毎日学校に行った。何もない日は友達と出かけまくった。そして「今年の夏休みは人生で一番楽しかった」って言ってる。そりゃそうだ、あれだけ好きな事してたのだから。でも、ちょっと羨ましい。

夏休み最終日、宿題の手伝いをやらされた。丸付け。手伝ってやるなんて親バカもいいところって言われても仕方ないが、実は丸付けをやると子供がどれだけ理解できているのか一目瞭然だから、頼まれたら断らないことにしている。

去年まではまだイケたのだが今年は限界を感じた。内容が難しくなってるのもそうなのだけど、それよりもっと深刻だったのが、文字が見えないってこと。特に数学。

メガネを外して顔を近づける行為。「年寄りくさい」って思っていたのだけど、いよいよかささぎもそうなってしまった。

手元に拡大鏡があればいいのだけど、ない場合、このメガネ外しが手っ取り早くて便利なことに気付いてしまった。どうしてもやってしまう。もうクセになってしまった。

昨日もスーパーでやってしまった。ああ、かっこ悪い。

………
この夏、インコは楽しい思い出ばかりで良かったのだろうけど、かささぎの夏は楽しいことばかりではなかった。プリンターとテレビが壊れて予定外の出費が。それからセキセイインコ・屁屁の病気。

屁屁は人間に例えたら初老のオバサン。そのオバサンが生まれて初めて卵をもった。そして卵づまりを起こした。産み落とされないまま卵管が反転し体外に出てぶら下がってる。あまりにも恐ろしい光景に直視できなかった。

とりあえずネットで検索してみた。放置しておくとヤバいらしい。やっぱりそうだよね、見なかったことにしておこうなんて言ってられない。

それに3日後、合宿からインコが帰ってくる。もし屁屁に何かあったら、きっと泣かれる。増々ヤバい。

日曜日だから鳥病院の先生もつかまらないだろうと思ったが、一晩越す自信もなかった。意を決して(“意を決して”って決して大袈裟ではない。以前通院した時もしこたま叱られた。ホント行くのが嫌。恐ろしい)留守電に入れてみた。幸いなことに折り返しの電話を頂き、対応してもらえることになった。

病院に行ったらすぐに処置をしてくださり、そのまま入院となった。

「超高齢の初産婦が妊婦健診も受けないまま最悪の状態を引き起こして救急搬送されたようなものですよ」
ああ先生、それ以上言わないで。うずくまる屁屁を見るだけでもつらいのだから。

でも先生はやっぱり容赦ない。かささぎの飼い主としての無神経さと自覚の無さを機関銃のような勢いで攻めてくる。ぐったりしてるのは屁屁だけじゃない。覚悟はしてたけど、やっぱりつらくて泣けた。先生の言葉があんまり早くて途中から何を言われてるのかも分からなくなった。聞き直すともっと恐くなるから黙って聞くしかなかった。

でも恐いのは最初だけ。後日何度か見舞いに行ったが(来てくださいって言われる)そんなに叱られなかった。同じことをくどくど叱る先生じゃないってことは分かってる。「よその鳥を見てないで自分ちの鳥を見てなさい」とは叱られたが、いろんな鳥がいろんな状態で入院しているのが見れたのはいい経験だった。腫瘍ができてるとか、癌の疑いがあるとか、深刻そうな患者もいた。向こう側から、よその飼い主さんも先生からキツイこと言われてるのが聞こえてくる。ああやっぱり、みんな言われるんだ…。

屁屁は2週間ちょっとで無事退院。容体もだいぶ落ち着いた。足に麻痺が残ったが、止まり木に止まれない程ではない。よく食べるし、よくしゃべる。先生、ありがとうございました。

屁屁よ、もう病気しないでちょうだい。ちゃんとお世話するからさ。あたしだって病気で4万円もかかったことないんだぞ…。

と言いながら屁屁の体重を量ったり、飲み水の量をチェックしていたら、インコが横で言う。「老老看護だね」。

確かに。娘が悲しむのを見たくないからできることはやってやろうと思っているのだけど、それだけじゃない。

若鳥のときの溢れる生気は無くなったし、毛ツヤも悪くなった。でも年をとればとるほど情が湧く。正直、自分に重ねてしまっているところがある。屁屁が元気だと素直に嬉しい。これからも年寄り同士支えあっていこうじゃないか。
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