北京 宮廷の生活 裕徳齢 ドラマ「徳齢公主」

先日「這里是北京」という番組を見ていて裕徳齢という人物の存在を初めて知った。図書館に行ったら丁度本があったので借りてきた。この女性は女官として西太后に仕えたが、その後アメリカに渡ってその宮廷生活を本にして出版したいう人物。かささぎが借りた本には「本人の創作も混じっておりすべてを史実として読むべからず」と訳者の前置きがあったが、それでも清朝の宮廷の暮らしってどんな感じだったのか、読んでいて結構面白かった。
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たとえば西太后は坐ってご飯を食べるが、皇后や周囲の女官は絶対坐って食べてはならない、とか。
西太后は当時、外交官のご婦人方とお付き合いがあったが、一番気に入っていたのが内田夫人という日本外交官の奥さんだったとか。
女官同士のガチな戦いもなかなか。仕事の引継ぎをちゃんとしてあげないところとか、連絡を伝えない意地悪とか、裏でいい加減な噂を流すとか…いかにもありそうな怖い話。
女官と宦官達の攻防も面白い。本の後半になると、主人公が李蓮英を毛嫌いする場面が増えてくる。
西太后の愛犬の名前は「水獭」だって。
宦官の習慣も参考になった。例えば宦官はカラスをすごく毛嫌いし、恐ろしい方法で虐待するのだが、ここには書かない(本当の話かどうか確証もないし)。

このお話の年代は1903~1905年。舞台は紫禁城ではなくて頤和園に移っている。
「蒼穹の昴」は戊戌の政変で終わるけれど、この本には(義和団の乱が起こった後の)光緒新政をやっているさなかの宮廷の様子が描かれている。

読み終わってから、ドラマがあるって事に気がついた。その名も「徳齢公主」というドラマ。
当時の髪型や服装が再現された映像を見ているだけでも非常に楽しい。赤いドレス姿で西太后に謁見するシーンは確かに印象的だった。宮中暮らしの雰囲気が良くわかった。
ただ、ドラマと本とでも、またドラマと実際の歴史とでも違うところがある。ドラマでは、宮仕えをしたのが主人公の徳齢とその妹の容齢の二人だけになっているところとか、内田夫人がずいぶんあくどい人物に描かれているところとかなどは本とは違っているし、またドラマならではの恋愛模様もずいぶん脚色されている。

このドラマで西太后を演じた吕中という女優さん、とってもいい雰囲気を出していた。かささぎは若いときお世話になった香港の女社長を思い出した。かささぎもあんな感じで鍛えてもらったっけ(さすがに棒打ちの刑にあったことはないけど)。
それから、主人公・徳齢を演じた张晶晶という女優さんもとてもきれいで可愛かった。若さと賢さに嫉妬する。
それから、アメリカ出身の俳優、曹操氏。このドラマ、2004年に作られたというが、すごく若くてホント「素敵な王子様」って感じがした。
ちなみに今の曹操氏はもう立派なパパになっている。可愛い娘さんと出演した番組はこちら。
北京テレビの番組「非常父母」より:
http://v.tv.sohu.com/20100924/n275232705.shtml

話を戻して。この裕徳齢という人とその妹さん裕容齢という人はなかなかすごい人だった。
清朝の外交官だった父親・裕庚に連れられて1895年から日本に、その後1899年からフランスに暮らした。1903年に中国に戻り翌年から西太后の御前女官を務め、1905年に宮廷を離れた。
徳齢はその後上海でアメリカ大使館の副領事、サディウス・ホワイト(撤迪厄斯·怀特)と出会って結婚し、1915年にアメリカに渡ってから英語で執筆活動を始めた。
容齢はその後舞踏家として中国で大いに活動した(海外生活時代に日本舞踊・バレエ・モダンダンスを学んでいた)が、文革時代は不遇であったという。

この姉妹、写真で見る限りスタイルはすごくいいと思うのだけど、お顔は超美人のような、そうでもないような。母親はフランス人だったという話だが、その母親の写真もあれ?って感じ。(母親は一人だけだったんだろうか。良くわからない。ドラマでは中国女優が母親を演じていた)
本当は一体どんな家庭だったんだろう。清朝の硬いイメージとは正反対の一風変わった家庭だったんだろうか。すごく興味ある。

紫禁城のカラス。夕方になるとどこからともなく飛んでくる。
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