北京 北京産のバイオリン 協和医院 安心感5星ホテル

ゴールデンウイークの時期に、インコの一番仲が良かった同級生のカモメちゃんが北京に遊びに来てくれた。
カモメちゃんと、その弟のうずらちゃんと、そしてお母さんの三人連れだった。

インコはずっとこの日を待っていた。かささぎもせっかく来たのだからいろんな所に連れて行ってあげたいと思った。
だが、新型インフルで大騒ぎになっている今の時期、無茶をするわけにもいかない。丁度「五一節」で観光地は何処も人ごみ、暑いなかマスクをかけているのも大変そうだった。結局、北京の面白さをあまり見てもらえないうちに時間切れ、体力切れになってしまった。

もっとも、インコとカモメちゃんの願いは二人でいっしょに遊ぶ事だったから、観光なんてどうでも良かったのである。カモメちゃんのDSが写真の撮れるタイプに進化していて、かささぎちょっと浦島気分になった。すごいなあ。

カモメちゃんのお母さんは意外な事で何回か喜んでくれた。

前門から鳥の巣のあるオリンピック公園までバスに乗ったとき。この路線は「観光1号2号聯運」という路線で2階建てバス。マイクによる観光案内付き。中はまだまだ新しくきれいで安心して座れる。乗り方は、「一卡通」がある人は乗車時にカードをスキャンすればいい。ない人は車内で車掌さんから切符を買う。
カモメちゃんのお母さんはとっても律儀な方なので、自分で切符を買おうとした。
そして「ええっ」と仰天した。
「たった3元でいいの?」
北京の乗り物が安いことを実感していただいた。
(かささぎに言わせるとそれでも高い。同じような路線の普通のバスなら0.4元だから)
画像



それから王府井の楽器屋さんをたまたま覗いた時。
カモメちゃんのお母さんはバイオリンという素敵な趣味を持っている。
そんな彼女の目が光った。
子供達の存在をすっかり忘れ、あっという間にバイオリン選びに夢中になっていた。
「こんなに安くていいの?」
門外漢には理解できない世界なのだが、相当、相当、安いらしい。見た目も良くて音もいいということだ。ブランドこそ付いていないが、彼女の見立てでは東京の10分の1の値段ではないかという。(間違っていないですよね)

ちなみに。北京は世界一のバイオリン生産地。世界で生産されるバイオリンの60%が北京産。
更には北京で作られたバイオリンが、他の国に運ばれ最後の仕上げをちょっとして、そこの国の生産として売られているものあるそうだから、もとをただせは一体どれくらいの北京バイオリンが流通しているのかもうわからない。

たしかに。バイオリン作りで有名な村があるのは知っていた。「提琴之郷(バイオリンの郷)」と呼ばれる平谷区東高村。小学校必修科目のバイオリンをその村の子供達が学んでいる様子を撮ったニュースを見たことがある。

最近は不況の煽りをうけて大変らしいが、逆に言えばお買い得か。カモメちゃんのお母さんは私なんかよりずっと北京に貢献したのである。

北京のお土産は「バイオリン」という時代なんだ…


かささぎも今回勉強になった事がある。
前もって言っておくが、けっして新型インフルなどではない。発熱を伴わない普通のよくある病気で、それも結果的には大事に至らずすぐに症状が治まった、ということを強調しておく。

明日帰国するその夜中にうずらちゃんが具合を悪くした。
電話を貰ってかささぎもすぐホテルに行った。そしてすぐ病院に行く事にした。
お母さんがフロントに電話していたらしい。うずらちゃんを抱えてロビーに下りると、真夜中2時だというのに、日本人ホテルマンが出てきて、真夜中の急診が可能でかつ海外旅行保険のきく病院を教えてくれたり、タクシーがつかまるまで声掛けしてくれたり、部屋に残したカモメちゃんのことまで気遣ったりと、こちらの考えが回らないところまで随分と親切にしてくれた。

中国では、他人に期待してはいけないと思っていた。期待した分傷つくから。
何かあったら、自分で動いたほうが確実だ、そう思っていた。

でも長富宮飯店は違った。日本人的な思いやりは「弱った心」に染み入ったのである。
もちろん、保険の冊子には病院のデータも載ってるし、真夜中とはいえ建国門はタクシーもすぐに捉まる。
だが、誰かに心配してもらったということは、それだけでありがたい。
更に何か予想の付かない事が起こっても、きっとこのホテルなら親身になってくれそうだと思った。

北京に来て日本人に全く接していなかったかささぎ。日本人的な思いやりとはこんなにも安心感があるものだったとは。「安心感5つ星」の存在に感謝したい。

行ってきた病院は東単の「協和医院」(建国から近くてよかった)。有名な病院なので、真夜中ながら「掛号(受付)」待ちの人達で溢れている。(事情を知らない人は、野戦病院かと誤解するかもしれない)

だが、この病院には外国人窓口がある。「急診楼」に飛び込み、「外国人です」といえば、すぐ2階の外国人窓口に案内してくれる。そこは静かできれいで落ち着いていた。

かささぎが中国の病院で一番恐れているのは「すごろく式」に、院内を歩き回る事。受付行って、診療室にいって、受付に行って、検査室に行って、受付に戻って…と、先に進めるかと思うと、また振り出しに戻される。

ところが、さすが外国人窓口。受付の看護婦さんに話すと、すぐに海外保険用のカルテを用意し、専門のお医者を院内電話で呼び出し、受付隣の部屋で診察してもらえ、更には薬局も、精算窓口もすぐ隣。直径10mの移動で何でも済んでしまったのである。お医者は若い人だったが、こちら側の質問には丁寧に答えてくれた。

保険を掛けていたので、数百元かかった治療費も、一円も払わなくて済んだ。

中国の病院=受委屈shouweiqu(つらい思いをさせられる)かと思っていたが、そんな事なかったのである。

その日の昼の便で、無事に帰ることができた。
うずらちゃんの体調は完全ではなかったようだが、成田でサーモグラフィーに引っかかる事もなく、無事に帰宅できた。お母さんは念のためにすぐにお医者に見てもらったが、もうなんでもなく、やはり協和医院の先生と同じような事を言われたらしい。「北京で変な病気もらったわ」なんてことにもならず、かささぎもほっとしたのである。

願わくば、懲りずにまた北京に遊びに来て欲しい。
生まれて初めて全聚德の北京ダックを食べた。この様なきっかけがないと一生行かないと思う。
北京にはおいしいものが他にも沢山あるのだ。



中国ドラマ・ガイド 北京バイオ (教養・文化シリーズ)
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