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zoom RSS ドラマ 人民的名義 不管清官還是貪官都是にんげんだもの

<<   作成日時 : 2017/06/27 19:25   >>

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ドラマ《人民的名义》。新京報でもいろいろ記事になった。
・4月6日:ネットの評価を見る限り、このドラマの人気は《琅琊榜》を超えている。この10〜20年間でこれほど真に迫った国産ドラマを観たのは初めてだと感じている視聴者は少なくない。このところ若者の人気を得るため恋愛ものやアイドル起用ものが多く作られたため、《人民的名义》のような正劇は少なかった。このドラマの人気はもちろん俳優の演技に支えられている。またアイドル起用ドラマの強みも考慮し、二枚目俳優を揃えたところにもある。ストーリーもいい。微博では登場人物がいい人か悪者か話題になっているが、そうなるのは今までのドラマと違い登場人物に明確な評価が付かないからだ。また、ドラマに先立ってストーリーを押さえておこうとする人が多く、ドラマの放送と同時に原著が売れる現象も起きている。
・同じ6日:10代20代の若者が触れてきたのは経済環境や文化環境であり、政治環境ではなかった。そこに政治をテーマとするドラマがそれも娯楽化されたものが登場したことで彼らの支持を得た。舞台は現代の政治としながらもそこには“宫斗剧”の要素が入っている。複雑な人間関係は社会や政治の世界を反映している。このドラマの良さは今の腐敗問題を浮き彫りにしただけではない。腐敗行為に対する態度を示したことにある。このドラマのなかで為政者は大衆の期待に応えたが、その期待こそが視聴者が求めるものなのだ。
・4月7日:ドラマの中で京州市纪委书记を演じていた于诚群氏は実際に26年間检察官をしていた人だった。于氏の話「“反贪局是‘无中生有’”という言葉があります。収賄者が自らそれを認める確率は千分の一もありません。遠慮なく申せば、一部の役人は普段非常にまじめにやっているように見えますが、裏で権力を使って金を儲けているのです。反贪局の仕事は、何もないようなところから、突破口を探し出すことです」

●このドラマに出てくる反贪局とは。
中国の检察院の組織は一番上に最高人民检察院があって、その下に省级人民检察院、その下に地级人民检察院…と続く。
各检察院に内設されているのが反贪局(反贪污贿赂局)。主な職務は国家机关工作人员の汚職、賄賂、公金横領などの犯罪を調査し訴追すること。举报中心(検察内に置かれた通報センター)またはその他のルートを通じて提供される犯罪の糸口を手掛かりに調査を行い、犯罪行為と判断されれば刑事責任を訴追し、犯罪行為でないと判断されれば訴追しない。举报には匿名と実名があり、実名通報を受け調査を行った結果追訴しない場合はその通報者にその理由を通知することになっている。

●このドラマによく出てくる階級(行政级别)について。
りんだおの職務ランク:国家级正职、国家级副职、省部级正职、省部级副职、厅局级正职、厅局级副职、县处级正职、县处级副职、乡科级正职、乡科级副职。
誰もがははーっと平伏すランクは国家级正职(总书记とか国家主席とか国务院总理とか)。
このドラマの中で一番偉い役だった汉东省省委书记は二つ下の省部级正职。その威力は十分で、彼の発言は誰もひっくり返せない。
ドラマの中で困ったときに必ず登場するおじいちゃんは過去に人間関係と党龄のせいで遺恨が残った人だった。ホントは省部级副职まで行けそうだったのに厅局级で終わってしまった。
主人公やその周りに出てくる人たちは厅局级あたりのランク。

引き続き新京報の記事より。
・4月18日:役所によっては副处级以上の幹部に対しこのドラマを観るようにと正式通達したという。例えば周口市委办公室机关党委ではこのドラマを教材に1500字以上の感想文を書くように求めたというし、新疆塔城地区乌苏市ではこのドラマを見ることが政治任务であると定めたという。このドラマは確かに人気がある。だが大衆向けに作られたものでそこには娯楽の内容も含まれている。これを党員幹部の教育材料にするのは制作側も意外に思うだろう。
・4月13日:《人民的名义》の制作には6年の時間がかけられた。その間脚本家の周梅森氏は日ごろから中纪委のHPをチェックし、新しい事件はすぐさまファイリングしていたという。確かに現実の腐敗ぶり、大衆の関心度、有り余るネタ、多角度的見解などドラマを作るにあたり大いに参考になったことだろう。人気が出るのもなるほど理解できる。だが、納得できない部分もある。息子が死にかけているのにその父親は何事もないかのように省委书记と談笑していたのは理解できない。この父親の人物像をイメージするときに家庭の都合や親子の情を顧みないという旧来型の考えがそうさせたのかもしれない。
もっと注目すべきは、このドラマの根底に“人治大于法治”の考えがあるのではないかということだ。担当区の経済発展を優先させたいがために、市委书记が強引に主導権を握ろうとする場面や、差押えの解除は法の手続きに従って裁判所が行うべきものなのに省委书记が権力を使って鮮やかにやってしまう場面。この市委书记にしろ省委书记にしろ何事も強い意志でやり遂げようとする役人のイメージが付きまとう。だがこれを賛美するつもりなら、このドラマの残念な部分となるだろう。この価値観は腐敗政府よりももっと反省し考えなければならない所ではないだろうか。最後は清廉な役人が勝つという腐敗撲滅の意思のなかに、副産物として人治が生まれるが、これでは権力は制約を受けないという逆の意味になってしまうからだ。健全な法制、効力ある管理メカニズム、法律意識の普及、公民権利の浸透、これこそが腐敗の土壌を取り除く本当の道である。

以上大体の内容。
……………

このドラマは汚い金と欲に塗れた悪徳役人と戦う反贪局のお話。最近無かったタイプのドラマで新鮮味があったことに加え、このところ国を挙げて取り組んでいる汚職撲滅活動をテーマにしたことで人気が出たらしい。中国では若者の人気が高いとドラマの評価も上がるような気がする。ということは普段若者はやっぱりドラマ見ていないってことなんだろうか。現象が日本とおんなじ。

面白そうだから見てみたのだけど、偽物警察官(解体工事業者と公安分局が結託)と市委书记の目的が一致し強引に事を推し進めようとしたところで一度挫折した。でもやっぱり気になって最後まで見てみた。全部で52話。夜更かし頑張った。

省检察院と市公安局が举报人(公安からすると嫌疑人)の取り合いでモメたところは手に汗握った。工人がピケを張って领导とやりあうシーンや主人公と学长との対決シーンは突っ込みどころが満載でモヤモヤさせられっぱなしだった。高级干部とその奥さん(奥さんだって立派な肩書を持っている)のそれぞれの人間関係では考えさせられたし、市公安局局长と反贪局处长はまんざらでもなかったし、老同志のこうにち回想シーンは辛かったし、事故は怖かったし、あれこれ手段を繰り出す悪徳商人は期待に応えてくれたし、省委常委会や市委常委会のシーンではホントにあんな暗い場所でわざわざやるんかいなと思った。

いったい誰が贪污副市长を逃がしたのか、あれこれ疑うのが超楽しかった。
後半はどこまで贪污が蔓延ってるのか予想するのが楽しかった。
なんといっても「汉大帮」と「秘书帮」の対立が良かった。権力争い大好物。
名言もよかった。「共产党员是为人民服务的,不是为人民币服务的」とか。吹き出してしまった。

気になったのは主人公の小学生の息子。子供なのに「地獄の沙汰も金次第」を覚えちゃってこれじゃあかんって思った。お小遣いに札束をポンと与えようとする人がいたりして(かつてインコもそういう場面に…)環境悪すぎる。
それから階級の話。主人公と嫁がよく互いの階級を持ち出して冗談言い合ってるけど、そういうのって家庭内でやらないほうがいいと思うよ。

全部見終わってみて、ああ最高に面白かった!とは思わないが、まあまあいいほうじゃないかなあ。期待したほど新鮮味はなかったが、緊張感はあったのであまり飽きずに見られた。中国の検察事情も勉強になったし(なぜ汚職役人は皆アメリカに逃げるのかとか)、俳優さんを見ながら「あ、あのドラマの人!」って思い出しながら見るのも楽しかった。

時間のある人にはお勧めです。札束の壁に興味あるならとりあえず最初だけでも。(日本円で39億円相当。人民元はかさばる…)お札を数える華麗な手さばきも見られます。

また、ラジオでは朗読を聞くことができます。美声でしびれます。

これ、北京にある最高人民検察院。主人公の最初の職場。
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