北京のバス停。一つの公交站牌に複数の路線案内が付いている。金属のプレートをねじで留める構造になっている。その中には“公交旅游服务热线”の“一日游”(行先は八达岭长城と十三陵が圧倒的に多いと思う)の案内もついているときがある。 あれ気になるのだけど、この記事を見てやっぱり、って思った。一向に改善されていないらしい。 新京報より。 http://epaper.bjnews.com.cn/html/2016-11/17/content_660238.htm?div=-1 以下大体の内容。 新京報の記者が調べたところ、二环や故宫の周辺にあるバス停40か所のうち、その6割には“公交旅游服务热线”と書かれた案内も掲示されている。この案内プレートは他の路線案内プレートと同じ大きさで同じ色で同じデザインになっており、見た目も特に変なところはない。 敢えて違いを探すと、電話番号が書いてあるところだろうか。 実際にこの案内を見てその電話番号に電話してしまった人がいる。 当然ながら、北京の路線バスを経営してる北京公交公司に掛かると思って電話するのだが、結論から言うとひどい目に遭う。 電話をすると北京公交公司の職員だと名乗られる。长城と十三陵への旅費は、例えば、運賃と昼食代込みで一人100元と説明を受ける。だが実際に乗車すると料金は180元に値上げされ、さらに行きたくもない蝋人形館に行くと言われて80元別途支払わされる。 記者はバス停を調べ、その“公交旅游服务热线”に電話した。電話番号からするに3か所の“公交旅游服务热线”があるようだ。そのうち2か所は北京公交集团の観光部だと名乗り、もう1か所は旅游集散中心の観光受付だと名乗った。そして料金等の説明をしてくる。 この“公交旅游服务热线”について、北京公交集团は「当社と関係ない案内であり、使われているバスも登録されていない」と断言する。 また、また北京旅游集散中心は「受付専用番号は一つしかない。ほかの電話番号は全て偽物」と言っている。「“长城—十三陵”の日帰り観光料金は、门票、往返车费、午餐、导游服务费を含めて全部で210元が決められた正規の金額です」とのことだった。 つまり何者かが路線案内を模倣して作成し、勝手にバス停に取り付けて、いかにも北京公交集团が扱っている正規の案内だと見せかけている。この案内は、違法業者が事情を知らない一般客を騙して集客するためのもの。だから案内と言うよりは違法広告。街で配られている違法ビラと何ら変わりない。見た目は精巧でいかにも正規のものに見えるため、まさか違法業者だとは思わずに騙されてしまう。 北京城管执法部门の担当者は、「もし発見した場合は罰金を科す」と話している。 北京公交集团は定期的に巡回し、偽物案内を発見次第取り外すようにしている。 またバス停を新しい構造のものに変えて、違法業者に勝手に取り付けられないようにしたものにすることや、「所定の日帰り旅行集合場所」において長期的に観光路線を提供し、それも安くて便利な観光を提供することで、違法業者が参入してこれない様に仕向けるという対策も立てている。 ![]() にほんブログ村 |
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