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zoom RSS 天津倉庫爆発事故 クレーターにはシアン化物を含んだ水が45万立方メートル

<<   作成日時 : 2015/08/20 13:03   >>

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中央テレビの番組《焦点访谈》で報道した内容のなかに「北京消防总队生化侦检队伍が爆炸事故核心区の空気観測を行ったところ、シアン化ナトリウム(氰化钠)のほかに“神经性毒气”も見つかった。この“神经性毒气”を人間が吸い込むと、神経細胞に作用し酵素が働かなくなって、呼吸器や心臓などの動きを止めて死亡に至らしめる」という内容があったのだそうだ。

それに対し新京报快讯では、天津市环保局の应急专家组が会見で話した内容を載せることで、説明づけている。
会見をした専門家の話:「事故の核心部は軍が管理しています。环保局が担当している場所において、新たに見つかった汚染物はありません。何か検出されたのかどうかについては、急いで軍に確認しようと思います」「今のところ市民が化学薬品や氰化物で中毒を起こしているという医師からの報告はありません」「私も観測中に10分ほど雨に打たれましたが特に何も起こりませんでした」。

20日の北京青年報には军事医学科学院の化武专家组のコメントが載っている。「爆発現場で神経ガスが生成されるなんてありえない。大きな判断ミスだ」というものだった。
军事医学科学院专家、联合国禁止化学武器组织专家もこの意見に同意している。「専門知識があれば絶対ありえないことだとわかるはず」。
現場で任務遂行している总参谋部の防化指挥学院の专家も同様に「あの報道を見て驚いている」と発言した。
「測量器には誤反応があります。テレビを見る限り現場で使っている機器は正確に測れる“金标准”仪器ではなかった」。
军事科学院毒物药物研究所の研究员や、全军中毒救治中心の主任医師は「今現在神経ガスで中毒を起こした患者はいない。テレビの測量器は正常な分析ができていなかった」と言っている。
军事医学科学院の研究员は「人々が今求めているのは逐次発表される正確なデータ。メディア側は取材する折、その道の専門家を選んで報道してほしい。不正確な解説は不必要なパニックを起こす」と話している。
………

●化学物質の処理
◎河北诚信有限公司の总经理が8月16日に話した内容:「瑞海公司のシアン化ナトリウム700トンの位置はすでに把握しており、強力な酸化剤である過酸化水素で現在中和処理を行っている」。
◎天津市の副市长が8月17日の記者会見で話した内容:「危険な化学物質の種類と数量について、全体の90%は把握できた」「現場に保管されていたシアン化物の量は約700トンで、事故核心部0.1㎢内に集中している」「シアン化物の中和処理は急ピッチで進んでいる。すでに爆発してしまった箇所は化学薬品で中和を、破損を受けなかった分は現場から搬出する」「雨水・汚水の排水口はセメントで塞ぎシアン化物の流出を防ぐ」。

●食品工場の様子
◎中国の食品安全基準である「食品安全国家标准《食品生产通用卫生规范》」には、食品会社には化学汚染を防ぐための管理制度を持つ責任があり、食品企業は汚染食品の原料混入・加工過程の使用と汚染・発生する化学物質などの要素に対し分析を行うこと、と定められている。よって事故現場周囲の企業は生産稼働する前に汚染状況とリスクを分析・検討しなければならない。
◎天津粮油产业园は爆発現場の瑞海物流仓库から約12qの場所にある。そこには金龙鱼や益海嘉里など食用油の大手企業をはじめ、ほかにも多くの食品会社が工場を建てている。ラインを止め安全検査を行い、今後の対策を検討している企業もあれば、事故翌日に工場に破損がなかったことを確認したうえで即操業を始めた企業もある。なぜなら「『水と空気に問題あり』と政府側から聞いているわけではないし、操業を止めたら販売に影響がでてしまうから」。ただし会社独自で安全検査を行っており、もし問題があったらすぐ停止することになっている。
◎北大医学部の公共卫生学院环境卫生学の教授の話:「原材料及び生産環境の汚染を調査し検討しなければならない。再操業は慎重であるべき。なぜなら、飛び散った爆発物の中には有毒有害な物質が存在しており、それが食品や土壌や水を汚染する可能性があるから。もし直接汚染を受けた原材料を用いた食品を食べてしまった場合、健康被害が出る可能性がある」。
◎天津滨海新区の市场监管局の発表:「定向监测、跟踪监测、快速抽检を総合的に行い、食品安全のためのサンプル検査を行う」。

●水道
◎天津市环保局が空气・廃水・水環境・海水などで氰化物の検査をしたところ、8月17日のデータでは17の地点で氰化物が検出されている。そのうち3か所が基準値を超えており、中でも爆発現場から最も近かった検査地点での数値は基準値の27.4倍だった。ほかの2か所の検査地点での数値はそれぞれ基準値の4.37倍と0.96倍であった。特に事故エリアの地表水の汚染度が進んでいる。
◎滨海新区に上水道を提供している自来水公司は「天津泰达水务有限公司」。使用されている水は地下深層の天然水(奥陶系岩溶地下水)であり、その水源は天津宁河に属すもので、爆発現場からは比較的遠い場所になっている。
◎天津水务方面の情報によると、爆発区域外に属する付近の団地では水道管と水質ともに影響が出ていない。水道会社の警報システムにも大規模な水漏れ事故は表示されていない。修理人員はいつでも出動できるよう待機している。

●シアン化物
◎环保部の应急专家として現場で調査している中国石油安全环保技术研究院の博士の話:「シアン化ナトリウムは湿気を帯びるとシアノ酢酸(氰基酸)に変化しやすい。また、空気中の二酸化炭素によってシアン化物溶液から発生するシアン化水素(氰化氢)はシアン化ナトリウムよりもっと毒性が強い」。
◎北大医学部环境卫生学の教授の話:「シアン化物が漏れると周辺環境や人体に被害を及ぼすので、何が何でも飲用水への混入を許してはならない。シアン化物の基準値を超えた汚水が土壌に混入した場合、地下水の汚染は避けられないだろう。ただし、それは量によりけりで、漏れた量が非常に少ないのなら希釈・分解されて被害は大きくならない」。
◎自然環境で分解されるとは:「固体のシアン化物が長時間日光を受けると酸化や分解が早まり蒸発して空気への希釈が速い。しかし水中分解はそれほど速く進まないので、水汚染を防ぐことが特に大切」。
◎住民達は日常の飲食を心配しているが、教授は「空気や水道水の検査で合格が出ている限り日常の飲食生活は安全です」と言っている。

●水産業に対する心配
◎爆発中心区から6qのところに北塘渔港海鲜批发市场と贻丰批发市场という卸市場が2か所ある。また30q先には渤海の養殖業で有名な杨家泊镇がある。そこで養殖業をしている企業は50社、その養殖面積は55.2万uある。
◎国家海洋局の8月16日のデータによると天津港調査地点2か所から微量のシアン化物が見つかっている。最大濃度は0.00156r/Lで、“第一类海水水质标准”より低く、今のところ海水のシアン化物によって海洋生態環境には影響が出ていない。
◎上海海洋大学・海洋药物教研室の教授の話:「シアン化ナトリウムはアルカリ環境において急速に分解し中和され低毒物質に変わる。しかし中性である自然環境においては長くとどまるだろう。それが水で流され土壌・河川に流入すれば、地下水や周辺の水産業に影響を及ぼしてしまう」「シアン化ナトリウムが漏れた場合、草木を枯らしたり、水産業に大きな影響がでるだろう。ただし量、濃度で違ってくる」「海洋生物の毒素と比較した場合、シアン化ナトリウムの毒性は強いとは言えない。たとえばシガテラ毒の百分の一、フグ毒の十分の一に相当する。仮にシアン化ナトリウムの量が1㎥あたり5r以下であれば、海洋生物と人体に対する影響は取るに足らない」「シアン化ナトリウムが周辺のいけすや養殖基地に拡散したとしても、水体分解や生物分解をするだろう。たとえば1〜2トン漏れて海に流入したとしても、潮の満ち引きを10〜15回受ければ拡散してしまい影響はなくなるだろう」「海産物に含まれるシアン化ナトリウムの濃度が1リットルあたり1マイクログラム程度であれば10〜15日で分解され、食用安全範囲まで数値が下がるだろう」。

●シアン化物と食品
◎シアン化物は自然界に広く存在する。キャッサバ、タカキビ、トウモロコシ、豆類、粟、キャベツ、亜麻仁、竹などの植物に含まれている。
食用植物のシアン化物はシアン配糖体(氰甙配糖体)として存在している。2000種余りの植物に含まれていることがわかっており、そのうち1000種が果物。食用の杏仁やヤマモモ・葡萄・リンゴ・桃・スモモ・さくらんぼの核にシアン化物は含まれている。
また、牛乳・蒸留酒・果実酒からも微量ながら検出される。穀類や水からも検出されることがある。今年3月安徽省の食药监局はバイジュウから基準値以上のシアン化物を検出し酒造会社9社に改善を求めた。
◎食物研究化验所及び北大医学部公共卫生学院の学者が論文を発表している。それによると「大人に対するシアン化物の致死量は体重1sに対し0.5〜3.5r」とある。
◎《粮食卫生标准的分析方法》でのシアン化物基準値は0.015mg/kg。
《生活饮用水卫生标准》の基準値は0.05mg/L。
酒類に対する《食品安全国家标准 蒸馏酒及其配制酒》では、蒸馏酒と配制酒において基準値を8mg/Lとしている。
以上、18日の新京報に書いてあった情報から。
………

●その他
18日に国务院は公安部を中心とする事故调查组を設立した。
天津市环保局は18日から各2時間おきに事故核心区外の実測データを公表することにした。
破損した家屋は17000多戸、3万人以上に影響が出ている。
事故核心区危化品有七大类40余种,2500吨。主要是氧化物、易燃物体和剧毒物三大类。爆炸区有包括硝酸铵、硝酸钾在内的氧化物共有1300吨左右;金属钠、金属镁等易燃的物体有500吨左右;以氰化钠为主的剧毒物700吨左右。
现在危化品存放地,三公里半径内已经全部搜寻完毕,搜寻数量约为100公斤,大部分危化品仍留在围堰内。已在核心区清理出氰化钠约150吨,运往厂家回收。其余部分料已爆炸完毕。
以上、今日の新京報より。

※天津市环保局のHPは:http://www.tjhb.gov.cn/
环保局が管轄しているエリアのデータはこちら:
http://www.tjhb.gov.cn/root16/mechanism/office/201508/t20150820_16779.html
国家海洋局のHP:
http://www.soa.gov.cn/
国家海洋局が発表する天津港と周辺海域のデータはこちら:
http://www.soa.gov.cn/xw/hyyw_90/201508/t20150820_39593.html

※军事医学科学院のHP:
http://www.bmi.ac.cn/contents/14/693.html
中国人民解放军防化指挥学院のHP:
http://bjchangping054980.11467.com/
禁止化学武器组织の説明:
http://baike.baidu.com/link?url=gp2OaBhAtDB9wZ4NW3DgTbULyz7yrvNENlMLdy7SFVm1FuPhO6JD68TgxTPSJ8dT7MTKHQVRUle915kk5CADZq
中国人民解放军军事科学院のHP:
http://www.ams.ac.cn/main.html
上海海洋大学のHP:
http://www.shou.edu.cn/

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