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zoom RSS 2015年 春晩(春節聯歓晩会) 反腐と風刺 「五環之歌」が面白かった

<<   作成日時 : 2015/02/23 01:29   >>

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春晩、春晩、春晩。ネットの生中継すごく楽しみにしていたのにうっかり時間を忘れて相棒を見てしまった。慌ててネットを繋いだら今年は爱奇艺の独占中継だったそうで、中央電視台のHPは今までになく地味だった。

ステージを見た感じ。良かった。一昨年あたりまではまばゆいばかりの豪華さで上下左右に飛び出す立体ステージはまるで大掛かりなびっくり箱のようだったのだけど、今年は華やかながらも丁度いい規模だった。後方のスクリーンも見やすかった。

番組の所々に出てくるスマホフリフリのマーク。今年はフリフリで“互动”するらしいのだけど、機械音痴だからどういうカラクリになっているのか理解できなかった。

何度か途中で寝てしまった。気が付いたら《强军战歌》をやっていた。大勢のぐんじんさんが雛壇ステージに立ってる演目は久しぶり。あの人たちは解放军三军仪仗队の人たちだそうだ。
辽宁舰の映像も出た。甲板に並んで敬礼する様子がカッコよく映っていたが、春晩に出てくるのは初めてじゃないだろうか。

今日改めて動画を見てみた(中央電視台HPで公開している動画にはもう字幕ついてる。)
今年の春晩のテーマは“家和万事兴”。家族を題材にした歌や演目が多かった。外国ゲストは1人も出なかった。
一番最初の《四世同堂合家欢》 。いきなり見たことある人だと思ったら韩童生氏だった。ドラマ《渗透》《红高粱》に出演したベテラン俳優。
《奔跑》を歌った于魁智氏はさすが上手だった。いいものを聞いた。
やっぱり出てきた、って思ったのは《共筑中国梦》。ラジオでよく流れていた。一度聴いたら耳に残る中国らしい曲。
今年はシルクロードに関する演目が二つあった。歌もダンスも両方とも良かった。
今年の京劇は立ち回りが中心だった。動作はカッコよく、衣装は華やかという贅沢尽くしに感謝。
ダンス演目も武術演目も見ごたえのあるものでとっても良かった。また、歌手の後ろで大勢の大学生が踊ってるのもあったが、昔を思い出して懐かしかった。あの服装がイイ。
大好物の少数民族舞踊。《大地春晖》は本当に素晴らしかった。もっと見たい。

………
今年の春晩では“反腐”(汚職撲滅)を打ち出し、社会風刺の度合いを強く出したコントや漫才があるって新聞に書いてあったので、かささぎはそれを期待したのだけど、生中継で見たときはそんなに大したことないなって思った。漫才《圈子》の冒頭で周炜氏が会場の一列目に座ってる人をいじって“找人了吧?”(こんないい席が取れたのってツテでしょ?)って聞いていたのが面白かったぐらい。(相手も素直に頷いてた。)あの会場に入れる人ってどういう人なのか、ホント知りたい。ツテであの大会場が埋まっちゃうんだろうか。

漫才《圈子》。いるいるこういう人。っていうかそれが普通だと思う。“找人”しなくて事足りるのなら誰だってこんな面倒なことはしない。中国には“找人”しないと成立しないキビシイ現実がある。

漫才《这不是我的》は“三十年来讽刺尺度之最”と期待された演目。人の上に立つ立場を利用して自分の懐を痛めることなく豪勢な暮らしをする人の話だった。春晩の場で取り上げたこと自体が勇気ある風刺なのかもしれないが、落しが弱い。かささぎ的には「東晋は解放前」と言ったり王羲之の事を「老王」と呼んだネタが可笑しかった。

开心麻花团のコント《投其所好》。こういう職場ってあるあるネタでは。今さら感があったから、期待したほど毒を感じなかった。でも演戯は良かった。お茶葉をペッって吐き出したり「没事我这一会儿一觉,不担误」なんてさらっと言う马科长が上手い。“领导喜欢文玩,我就拿我太爷爷的舍利拿来给他串串儿”なんて台詞が中国人の笑いのツボを刺激するらしい。

コント《社区民警于三快》や《一定找到你》は毒のないほのぼのとした内容。毎年出てくる典型的な寸劇。

コント《喜乐街》はふだん央視を見ていないので何が何だかさっぱりわからなかった。リズムネタ?「女神和女汉子」が話題になってるけどそんなに面白いかなあ。韓国の某某を真似たとかいう話もよくわからない。ドラマ《渗透》で主役だった沙溢氏が出演してたのだけは分かった。

コント《车站奇遇》。「腹K女王」とか「毒舌」と呼ばれる蔡明さんだが、聞きやすい声だし、演目内容もいつも分かりやすいから、安心して楽しめる。彼女が履くヒールは今年も高かった。今回は“长得太惊悚jingsong了”という台詞を学んだ。一気飲みはやらなくてもよかったのでは。

漫才《我忍不了》は分かりやすかったし面白かった。岳云鹏氏の“五环之歌”がすごく良かった。クマムシの歌にハマったかささぎだが、岳氏の「你比四环多一环♪…」も負けず劣らず素晴らしい。(勝手に比較して失礼だが、楽しそうに歌う笑顔がなんとなく似てる)

コント《小棉袄》。勘違いしてるのになぜか会話が成立してしまうというちぐはぐコント。ネットではまた同じ人の真似をしたと出てる。偶然ってこともあるかもしれないしちょっと調べてみた。丸々そっくりと言うわけではないが、正直、影響受けているんじゃないだろうか。残念。骗你是小狗…这句话可是你说的呀…

………
新京報に書いてあったが、コント《投其所好》の中に出てきた“拒绝黄拒绝赌拒绝乒乓球”というセリフが問題になったという。
中国にはいろんな運動がある。市民生活の健全化運動に伴い語呂のいい標語もある。例えば“拒绝黄赌毒“(ダメ。ゼッタイ!…的な)。北京市公安局も“拒绝黄赌毒”(ポルノ・賭博・薬物撲滅)キャンペーンソングを作っているくらいだ。
このコントは“反腐”(汚職撲滅)がテーマだから、語呂良い標語としてもじったのだと思う。卓球がくっついて“拒绝黄拒绝赌拒绝乒乓球”になった。こんなのただのシャレ。コントを見て「卓球を拒絶しなきゃ」なんて思うどころか、気にも留めない視聴者の方が多かったのではないだろうか。
ところが、“国球”とも呼ばれる国民的スポーツ・卓球を、麻薬や賭博と同様に並べるのはオカシイのではと、卓球のスーパースター・王皓氏をはじめ他の卓球選手から疑問の声が上がった。結局演じた俳優さんが「台詞を間違えました」と謝って収束をはかった。
春晩は特別。あちら立てればこちらが立たぬで毎年苦労する。いっそのこと卓球選手と开心麻花团とで仲直り試合をやって、キャンペーンの材料にしちゃえば一举两得。

……
新京報に載った他の内容。
语文出版社の社長のコメント。
ここ数年、春晩は少なからず批判を受けてきた。現実離れしているとかつまらんとか突っ込みも多く、それはまた今年も例外ではない。ただ、多少は元の路線に戻る傾向が見られた。
それを印象付けるのが、豪華なしつらえが減ったこと。舞台や画面処理がシンプルになり派手さが無くなった。一億人が貧困状態にあり、社会援助を求める農村の子供がいて、世界に対し発展中と説明している国家でありながら、富を見せびらかす豪華な番組を作ることに何の意味があろうか。面子にとらわれない正しい価値観を打ち出すべきだ。
コントや漫才は風刺あってのもの。今年はおっかなびっくりながらも風刺に着手した。扱いは拙かったが、これを始まりとし、わくわくする作品が今後生まれることを期待する。
春晩で最も大事なことは文化を尊重すること。司会者・李思思さんの発言『跟大家汇报一下』だが、視聴者と司会者に上下関係はないのだから“汇报”よりは“通报”という言葉を使うべき。それから他の司会者が『“称职”的干部』と言うとき“cheng2”と発音していたが、正しいのは“chen4”。正確にやってほしい。

深圳大学文学院教授のコメント。
春晩の演目で差別的と思われるものが減少しているが言葉遣いの中にまだ残っている。今年の春晩にもそれが表れており不愉快だった。今回は身体的特徴の揶揄があった。例えば“大个子”だが、これは背の高い人に対する差別の疑いがある。もちろん、この台詞一つで彼女のコント全体を否定する気はない。このたびのコント《车站偶遇》には自制が見て取れたが、無意識に今までのやり方が出てしまい、結果として差別的な“毒舌”につながってしまうのではないだろうか。
コントは喜劇芸術である。喜劇は風刺があってこそ。しかし風刺イコール差別となってはいけない。風刺で個人の尊厳を傷つけてはならない。
………

差別の話だが、“大个子”を批判するのはどうなんだろう。じゃあ《小棉袄》で福建省出身者がHとFの発音の区別が下手なことをネタにしていたが、これもダメってことになるのでは。“二手货”と言って女性を蔑む連想をさせるのもダメ?線引きは難しい。
風刺の件は、ちょっと期待しすぎたかも。でも来年も絶妙なさじ加減を見てみたい。

今年の司会者は8名もいてごちゃごちゃするのかと思ったら、そんなことなかった。それぞれ順番を間違えることなくすらすらとよどみなくしゃべっていた。毎年思うのだが中国のアナウンサーはすごい。彼らの前では刘コ华氏も霞んで見える。

関係ないのだけど、観客席には小さい子もいて、眠くてぐったりしてるのが毎年出てくる。よそのやり方に口出しするのもなんだけど、夜遅くまでかかるのだから連れて行かないほうがいいんじゃないだろうか。それから今年は子供の演目も多くて最後まで出演していた子達もいたけど、早い出番にしてあげていいんじゃないだろうか。体調管理してあげた親御さんたちも大変だったろうと思う。

番組最後は大好きな《难忘今宵》で終わった。例年ならあの曲の余韻を楽しむのだけど、今年は違った。かささぎの頭の中でめぐる曲は《中华好儿孙》。ど真ん中の“硬汉”ぶりと、中国の歴史を見せつけるような壮大な歌詞が気に入った。

番組中に観客がスマホで写真を撮るのはあり。エンドロールでまだ会場が映ってるのに観客が帰り支度を始めるのもあり。こういうのを見るのも勉強になる。

………
今年も屁屁と年越しができて良かった。
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