北京で勇気十足

アクセスカウンタ

zoom RSS 中国 ネット利用と個人情報保護 人肉捜索をやらない

<<   作成日時 : 2014/12/01 12:32   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

最高人民法院が公布した《最高人民法院关于审理利用信息网络侵害人身权益民事纠纷案件适用法律若干问题的规定》が今年10月に施行された。自分にも関係あるのかなあと思い、頑張って新京報の記事を読んでみた。

………
ネットユーザーまたはインターネットサービスプロバイダが、ネットを利用して個人の遺伝子情報・病歴・健康診断の内容・犯罪記録・家庭住所・個人活動などのプライバシー及びその他個人情報を使って他人に損害を与えた場合、侵害を受けた者は侵害した者に責任を求めることを、裁判所は支持する。

侵害を受けたことで被害者側に財産損失が発生した場合、または侵害者が利益を得ていたか確定できない場合に対し、裁判所は具体的な内容に基づき50万元以下の賠償額を確定することができる。
但しこのたびの《規定》では、個人が書面で同意しかつ定められた範囲内で公開したものと、社会公共利益の促進のためかつ必要範囲内であるものと、個人が自らネットに公開した情報またはその他合法的に公開された個人情報と、合法に得た個人情報等については、例外とする。

 
四川大学法学院の顾教授は「個人的な目的を果たすための“人肉搜索”行為が最近よく起こる。これでは個人情報がネットで拡散し、被害者が甚大な苦しみを受ける可能性がある。《规定》では法律の力でこのような行為を抑制し、規範化することができる」と話す。

案件@
中学生A君が試着しているとき服を盗んだのではないかと疑った洋服店の店主Bが、そのときの動画を微博に投稿した。一時間後、“人肉搜索”によりA君の名前・学校・家の住所・顔写真等の情報が分かったため、店主Bはこの情報を微博に再投稿した。二日後、A君は川で自殺した。
判決:被告人BはA君が服を盗んだと疑い「この派手な服を着ている奴は泥棒だ」と字幕を付けた動画を微博で公開し、公然と人を侮辱し、A君を入水自殺に至らしめた。この行為は侮辱罪に当たり、法律に従い処罰する。被告は被害者側親族と和解が成立しており、また被告人側親族は被害者側親族に経済的損失を弁償しており、被害者側親族は謝罪を受け入れている。被告人は法廷で罪を認め、悔悟の態度が見える。法廷は情状酌量の余地を認め、侮辱罪で懲役一年の判決を下した。その後被告Bは上訴したが二審は一審を支持した。

………
《规定》では、裁判所がネットユーザーまたはインターネットサービスプロバイダがネット情報を転載する行為の過ち及びその程度を認定する場合、転載先とその性質及び影響範囲に対する注意義務と、転載した情報が他人の人権を害した程度と、転載した情報に加筆するか訂正するかして実質的訂正を行ったかどうかと、内容が明らかに違っていて大衆の誤解を招く可能性があるかどうか等を含めて、総合判断しなければならないとする。

この《规定》は今後も増えるであろうパーソナルメディアに抑制をかけることができる。判断ミスの前提は注意義務であり、注意義務が重いほど過ちの程度も重くなる。もし一般人が微信で面白いものを見つけ転載してもその過ちの程度は軽いか過ちとみなされない可能性がある。もし“大V”(ネット上の大人物という意味。通常では50万人規模のフォロワーがついている人を指すらしい)であれば及ぼす影響も相当広く、法律義務でも高度の注意力が求められるため、転載にも慎重でなければならない。

案件A
2003年に华商晨报が“持伪证、民告官、骗局被揭穿”という記事を掲載した。同日それを新浪网が転載した。2006年6月9日华商晨报社は当日の新聞の最後の面の中折部分に徐氏に対する謝罪声明を掲載した(どういう侵害行為があったのか成り行きは不明)。だが記載欄も活字もとても小さく目立つものではなかった。徐氏は新浪公司がすぐ訂正を行わなかったとし、権利を侵害した責任をとるよう求めた。
判決:新浪が自サイトに华商晨报の記事を転載したことは不適切とみなされるわけではない。しかし、2004年末裁判所によって华商晨报の記事は原告の名誉権侵害にあたると判断され、华商晨报が謝罪声明を新聞に掲載したあとも、新浪公司は元の記事に対し訂正または削除を行わなかった。その原因は华商晨报の謝罪文が小さくて目立たなかったからである。新浪公司に主観的悪意はみられないが過失が認められる。相応の民事責任を負わなければならない。判決は、新浪側が原告に対し8万人民元の賠償金及び精神的損害の慰謝料として2万元を支払うという結果だった。

 
………
《规定》ではスレッドの不法削除や、“网络水军”(依頼者のためにスレッドを立ち上げたりもぐりこんで書き込むなど世論誘導をするグループ)が大量にスレッドを操作して報酬を得るなどのグレー業界の責任問題に触れている。昨今、不法のスレッド削除サービスを主とするグレー企業が存在しているのはネット技術の不対等性にある。
他人が掲載または転載するネット情報を利用して、人権を侵害する雇用、組織、教唆または幇助行為に対し、これら行為を行った人物等に連帯責任をとらせるよう被害者が求めることを裁判所は支持する。

  
案件B
Aは腾讯新闻中心健康频道の編集者で、医療関係ニュースを発信するのが仕事だった。かつて金を受け取ってスレッド削除をしていた証人Bの話によると、Bのいた某社は何度かAに会っては腾讯网にあがるスレッドを削除していた。削除件数は全部で10件ほど、その手数料は一件当たり1500元前後だった。更にAは腾讯网の編集者である立場を利用し、北京雅歌时代广告传媒有限公司や新讯天下(北京)广告传媒有限公司から6.71万元を不法に受け取り、腾讯网にあがる情報の削除を幇助した。
判決:一審判決では懲役6年の刑。不法所得19万元を没収。
Aはその19万元という金額には、スレッド削除費のほか記事広告費用や賄賂に使った金まで含まれており自分が得た総額ではないと主張、上訴。二審は証拠不十分として一審を支持した。
 

………
インターネットサービスプロバイダは、権利の侵害が疑われる情報はネットユーザーが発したものだいう理由で反論した場合、裁判所は原告の請求及び事案の具体的状況に基づき、侵害が疑われる情報を流したネットユーザーの氏名(名称)・連絡方法・ネットアドレス等の情報を提供するようプロバイダに命令する。
正当な理由がないにも関わらず情報提供を拒むプロバイダに対しては、処罰等の措置をとる。原告はプロバイダが提供した情報に基づきネットユーザーを被告として請求に加えることを、裁判所は支持する。

案件C
新浪ブログのブログ主が原告のプライバシーを書いた文章を掲載した。原告は新浪と百度宛に必要な措置をとるように求めた書簡を送り、結果、新浪は訴訟中につき説明を行わないまま削除等の必要措置をとり、百度は説明をしたうえで接続の停止や削除等の措置をとった。原告は両社を起訴し、ブログ主の個人情報を提供するよう求めた。
判決:新浪は事前説明及び事後監督の義務を果たしていたのか証明できないので、相応の法律処置を受ける。百度は法で定められた事前説明及びクレーム方法を含めた事後監督義務を果たしているので、法的責任を問われない。ブログの内容は原告の人権を侵害しており、原告は権利主張のため当該ネットユーザーの個人情報を知る権利を有する。
にほんブログ村 海外生活ブログ 北京情報へ
にほんブログ村

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
中国 ネット利用と個人情報保護 人肉捜索をやらない 北京で勇気十足/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる