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zoom RSS 歴史と現実をしっかり認識させる難しさ

<<   作成日時 : 2014/10/27 17:43   >>

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「初恋のきた道」っていう映画を録画で見た。かささぎの趣味で言うとあのタイトルはやっぱり「我的父亲母亲」のほうがしっくりくる。息子である孙红雷氏の語りに、語り尽くせない重みを感じたから。ほんとイイ声してる。
それにしても癒された。純粋で詩的に美化された世界に引き込まれた。最後は老いた母親に息子ができるだけの事をしてあげたという、中国的美談で感動。
その分、見終わってから冷めてしまった。現実は触れたくない問題、見たくない問題がたくさん。

女主人公の若いときを演じた章子怡さんはやっぱ凄い。あまりにも魅力的すぎる女の子で怖いくらいだった。
おばあちゃんになってからの女主人公も凄かった。ホンモノすぎた。だから、若いときの女主人公・章子怡さんのきれいな標準語とおばあちゃんになってからの女主人公がしゃべる方言が繋がらなくて不自然だった。若い時代の美化された世界に、ズーズー弁は不必要ってことなのかもしれない。そんな“小问题”にこだわるな、ってことだろうからもう言うまい。なしてあんな高いところに井戸があるんだべ、なんてことも言うまい。おはなしなんだから。

………
総書記が文艺工作座谈会で“文艺不能在市场经济大潮中迷失方向,不能在为什么人的问题上发生偏差”と発言しましたというニュースに、新京報は“现在一些谍战剧不尊重历史”という見出しを付けていた。

この文芸工作座談会の内容の一部が書いてあったのでメモしておく。
例えばこのたび参加した作家の名前とその代表作が、全部頭に入っている総書記の記憶力は抜群であるとか。
総書記は作家・王树揩ェ書いた《长征》を素晴らしいと褒めたとか。その王が出演したテレビ番組“百家讲坛”の《长征》の回まで見ていたとか。
総書記は文学が好きで詳しいが、トルストイとドストエフスキーならトルストイのほうがより好きだとか。一番好きなのはショーロホフの《静静的顿河》(静かなドン)だとか。
作家の麦家が書いた《暗算》《风声》の事を知ってるとか。総書記は麦のことを谍战剧の第一人者だとし、爱国主义的精神を称えたいい作品を書いていると述べたとか。
総書記は“一些谍战剧不尊重历史,给观众造成了一些不良影响”だと発言したのに応じて、麦は“总书记,这些剧老百姓称它们为‘雷剧’”ですよ、と教えてあげたとか。
総書記はほかにもアメリカ文学、フランス文学、イギリス文学、ラテン文学、印度文学にも詳しいとか。《老人与海》の舞台になった海やヘミングウェイ行きつけのバーに寄ったことがあるとか。

“雷lei”という言葉にまだ慣れない。中国で一番偉い人に教えてあげた“雷剧”って。
検索したら、很雷人的电视剧 と書いてあった。それで很雷人で検索したら、雷锋的传人、じゃなくて、“雷到”原是出自日本动漫,动漫人物被电波打到“受到强烈电波冲击”,漫迷看到惊讶的事物时发出此类“强烈电波冲击”的言语,后经简化翻译成“被雷到”とも書いてあった。
おったまげたるような場面を漫画で見たとき、その衝撃を日本の漫画的表現、つまり強烈なビームを浴びる場面に例えて“被雷到”と言ったという。ということは、その“雷”はきっと“雷射(レーザー)”に由来する。かささぎはてっきり雷に打たれるような衝撃だから“雷”だと思っていたのだけど…。
他にも諸説いろいろあるようけど、“雷”について調べるのはここまで。

結局、“雷剧”は贬义词なのか褒义词なのかはっきりしなかった。
微妙な意味なのかなあ。はっきりと「悪いドラマ」とも断定できない微妙なドラマ?DQNという言葉で濁すような?
“雷剧”で検索しそのレッテルを張られたドラマをいちいち見ればいいと思ったのだけど、実際やってみたら今度は“神剧”というのまで出てきた。雷の次は神。奥深さにビビってしまった。

この座談会に出席していた麦家という作家の言葉が気になったので書いておく。
在市场经济的冲击下,不少文艺作品,包括小说、电影、电视剧等,过分追求商业利益,轻视社会价值,将文艺作品当作一个产品,进行机械化的、批量的生产,粗制滥造,自我重复,抄袭模仿,戏说历史。这种作品对青少年读者来说很容易对他们产生误导,让他们不能正确认识我们国家的历史和现实。作为一个文艺工作者,我们必须庄重地面对自己,庄重地面对读者,只有庄重,才能赢得尊重。

作家は自分に厳しくすることで初めて読者にも尊重されるって戒めている。是非そうしてください、面白い作品たくさん見たいです。
面白おかしく作られた歴史の話が子供たちへ間違った影響を及ぼす、というのは正論なんだろうけど。でも、創作を加えないドラマって成立するのかなあ。

中国の子供たちに大人気だった国産アニメ《喜羊羊》(喜羊羊はトムジェリみたいなアニメ)も以前問題になっていた。日頃から喜羊羊が好きだった子が、それを真似て、いつも一緒に遊んでいた仲良しのお友達に火をつけて大火傷させたという事件。その事件の報道とともに喜羊羊は批判された。(その後どうなったのか、今も人気があるのかはよくわからない)

ドラマにしろアニメにしろ子供たちに見せっぱなしだけではだめだってことは誰でも知ってることで。子供たちが興味を持っていることに大人が気を配ってあげるしかない。たとえ“雷”であっても、見方次第、接し方次第では得るものがあるかもしれない。実際見てみないと何とも言えない。あまりレッテルを貼らず、人気なかったものは自然に淘汰されてゆくってことでいいのではないだろうか。

先日見た谍战ドラマ《渗透》は、悪くはないのだろうけど何か物足りなかった。時間があったらまた中国ドラマを見てみようと思う。もっと面白いのがきっとあるはず。
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