北京で勇気十足

アクセスカウンタ

zoom RSS ドラマ「郭沫若与安娜」 佐藤をとみに同情した

<<   作成日時 : 2014/07/21 13:26   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

「郭沫若与安娜」というドラマがあったこと、テレビで放送されていたので知っていた。でもちょっと見ただけで挫折。ついていけなかった。

ちなみに安娜(中国では佐藤富子、日本では佐藤をとみ)を演じているのは、蒋雯丽(蒋雯麗)という女優さん。ドラマ「大地の子」では主人公・陸一心の奥さんを演じた。それから「金婚」という人気ドラマでも主人公を演じている。また、公害を扱ったドラマ「深呼吸」でも主人公を熱演している。環境汚染と地方政府の腐敗をセットにしたテーマが印象深いドラマだった。

郭沫若を演じているのは程前という俳優さんなのだけどあまりよく知らない。容姿が郭によく似ている。

………
をとみさんのことが気になりだしたから、もう一度あのドラマを見ることにした。今度は挫折しないように予習をした。をとみと郭のなれ初めとか、無謀ともいえる学生結婚の様子とか。

1916年(大正5年)6月、をとみは東京の聖路加病院で郭と出会う。当時は中国人を蔑視する風潮がある中、二人は週に3、4通手紙を交わすほどの仲に発展。半年ほど経ち二人は再会。郭はをとみに岡山に来るように勧め二人は同居を始める。郭は帝国大学受験のため、をとみは東京女子医専受験のため勉強にいそしむ。
1917年、をとみ見事合格し入学を果たすが、妊娠していることが分かり学校をやめて岡山の郭のもとに戻る。をとみの両親激怒、勘当される。
同年12月、第一子和夫誕生。
1918年、優秀な成績で六高を卒業、九州大学医学部に入学。二人は福岡で暮らす。四川の実家には妻・張琼華がいたが最終的に郭の両親は受け入れる。張資平に再会、文学雑誌を作る話が持ち上がる(これがのちの創造社発足に発展していく)。
同年5月北京にて日支陸軍共同防敵軍事協定締結。反発する中国人多く、郭は漢奸のレッテルを張られる…。

日中関係の問題、差別の問題、官費学生の苦しい結婚生活、医学の勉強と難聴と学費の問題、一方で文学で身を立てたい思いとの衝突、どちらを向いても問題だらけで、よくもまあこんなに抱え込んで生きていけるものだと思う。ドラマらしく脚色しなくても十分にドラマチック。

郭はロマンチストで熱血漢だから母国の現状を傍観していられなかった。をとみは郭にお医者として家族を養ってほしかったのだけど、郭は創造社をつくって文芸活動をしたり、北伐に参加したり、蒋介石に刃向って日本に亡命したり。憲兵の監視があって自由な暮らしではないがそれでも執筆や研究に充実した暮らしぶりでやれやれと思いきや、結局抗日戦争に参加するため中国に行ってしまうという、波乱万丈な暮らしが始終続いた。

ドラマの最後は音信不通の郭を探してをとみが子連れで香港に乗り込み、結果、郭と離縁するところで終わる。郭に新しい家族ができたことを知ってをとみは身を引くという、最後まで振り回されっぱなしの話だった。実際に、離縁するときのをとみは取り乱すことがなかったそうなのだけど、かささぎ的にはせめてドラマの中で、思いっきりぶん殴ってやればよかったのにと思う。郭が二つの家庭をもってしまったことを、戦争が起こした悲劇だからと片付けるのは納得がいかない。郭は“多情”な性格だもの。本当はをとみはこういう結果になることをうっすら予想していたんじゃないだろうか。

このドラマ、突っ込みどころがありすぎる。
まず、演出はこれでいいんだろうか。郭の人物造形はあれでよかったんだろうか。無意識に悪意が働いていないだろうか。
それから、16年前に作られたドラマ(放送されたのは11年前)とはいえ、中国から見た日本ってあんな感じなのかなあとがっかりしてしまう。ちゃんと調べて作ってないから、家の中で下駄を履いていたり、赤ちゃんが开裆裤を穿いていたり。

それで思いついた。丁度今NHKでは「花子とアン」をやっている。時代がもろかぶっているのだから、二つのドラマを頭の中で重ねてみたらどうだろう。
例えば、をとみの看護婦姿はまるで紅軍の女兵士のような断髪だけど、そのときのをとみは女学校を出たばかりの大正乙女なのだから、あの花子たちのような庇髪で働いていたんじゃないだろうか。
「郭沫若与安娜」で描かれる郭は、いきなり熱くなって花を差し出してみたり、急に狂おしくをとみを抱きしめてみたり、突然情熱スイッチが入って腕を振り上げて詩を吟じたり、大声で演説を始めたり、と、はっきり言ってとてもめんどくさいキャラになってしまっているのだが、その郭を同じ文学青年である白蓮の恋人の帝大生に無理やり重ねてみれば、すこしは魅力的に見えてくるのではないだろうか。

話がずれるが、中国留学生にとって銀座のカフェーは特別印象が深かったらしい。いつか調べてみようと思う。
にほんブログ村 海外生活ブログ 北京情報へ
にほんブログ村

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
ドラマ「郭沫若与安娜」 佐藤をとみに同情した 北京で勇気十足/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる