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zoom RSS 北京 飲食街の排水の現状 地溝油

<<   作成日時 : 2013/12/03 16:57   >>

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8月の新京報の記事より。
飲食街のレストランや串焼き屋台が残飯や汚水を勝手に捨てたり流したりしている有様がひどい。これでは雨水を流すための管が詰まってしまうじゃないか。気になった記者が取材をしてみた。

8月15日早朝3時の東直門・簋(gui)街夜市。
北京市排水集团の下水管網の管理会社から派遣される作業員がいつものようにマンホールを開ける。長い柄のついたシャベルを持ち出し底を掘る。同様に長い柄のついた穴じゃくしのような道具でドブまみれの雑物を掬う。辺りには臭気が漂い、通りすがりの人は鼻を押さえながら避けてゆく。

排水集团管网分公司で東城区を担当する梁さんは諦めた表情で言う。「ここでさらったものは厨房から流される油の固まりです。つまり“地沟油”になるやつ」
梁さんが掬いだしたそれをつつく。強い臭気を放ち中から赤味を帯びた油ドロが出る。料理で使ったトウガラシと共に。これこそ近所のレストランが捨てた厨房ゴミ。雨水用マンホールが厨房ゴミのごみ箱状態になってしまっている。
管网分公司の責任者の劉さんが言う。「降った雨は雨水口から雨水管を通って川に流れていきます。北京中心区には雨水口が20万余か所あります。道路の冠水をふせぐ働きがあります。またその水は再利用されます」「厨房ゴミが雨水口で詰まってしまうと雨が排出されません」

700mも続く簋街夜市。ごみ箱のごみが溢れ、おさまりきらないごみが雨水口やマンホールの周りに山になっている。商売側にしてみれば、排水溝もマンホールもごみ置き場も同じようなものなのだろう。羊肉串のクシや食品トレー、枝豆の皮にピーナツの殻まで、いっしょくたに捨てられている。

梁さんが言う。「多くのレストランが厨房の汚水管を雨水管に直接繋げてしまいます。ごみをマンホールの近くに積み上げるいい加減な飲食店もあるし、マンホールの蓋を開けて直接中に抛りこむ人だっている」
深さ2mのマンホールを指さし「底から数十pぐらいのところにいつも油ドロがたまっている。もし数日見回りに来れなかったりするとその油ドロがマンホールの口ぐらいのところまで来ている。雨が降ったらどころか、降らなくたって溢れてしまうだろうね」「夏は一番忙しい時期。ほとんど毎日見回ってるよ」
客が減ってくるころを見計らって彼らは清掃を続けている。

劉さんが言う。「正規の飲食店は排水施設の一部に“隔油池(グリーストラップ・油脂分離槽)”を設けています。しかしながら飲食店の多くがちゃんとしたケアをしていません。ひどい例は厨房汚水を直接そこに流すものだから、細かい雑物だけでなく大きなゴミまで全部流れて行ってしまいます」
「直径400ミリある管でも油が付くと300ミリぐらいになってしまい流れが悪化します。その上、雑物やごみまで混じってしまうと下水処理の負担も大きくなります」  

北京には《北京市排水和再生水管理办法》という規定がある。いかなる単位も個人も汚水・汚物・ごみなどの廃棄物を雨水口や雨水管に流したり捨ててはいけないことになっている。公共の排水管網を利用して排水を行う場合は、規定に従い主管部门に出向いて排水許可を得なければならない。

飲食店の場合、一定の基準に抑えたうえで基準以内の排水を行わなければ排水許可がでない。
しかし劉さんによると、たとえグリーストラップを設置し合法的に許可を得ている飲食店であっても実際には基準を超えた排水をしていることが多いのだそうだ。
2010年以来、北京では遅れていた排水許可の手続きを広く認めるようにしてきた。排水をする事業所や飲食店は現在8万余、だが実際許可を取っているのはたった数千。
この簋街にも大小合わせて200軒の飲食店があるが排水・再生水の管理規定に符合し法に従い排水許可の手続きをした飲食店たった3店舗。それ以外の飲食店はすべて違法ということになる。違法な排水行為を続ける業者に対し排水集团は許可証を取るように何度も説明してきたが解決できていないのが実情。

北京では今年《北京市关于污水处理和再生水利用设施建设三年行动方案》を打ち出した。2015年までに北京全市の汚水処理率を90%以上に引き上げるというもの。とくに四环路内では汚水収集率と汚水処理率を100%に、中心区(東・西城区、海淀区の山側、豊台河西地区、大興区、五环路内地区)の汚水処理率を98%に、ニュータウンエリアの汚水処理率を90%にすることになっている。

簋街の様子。
清掃作業を取材していたら、その作業現場のすぐ隣の飲食店の主が出てきた。この飲食店の右隣に公衆トイレがあるのだが、雨のたびに水たまりができて困っている、どうか記事に書いてほしい、と息巻いた。
雨が降ると、店に入ろうとする客の足元が濡れてしまう。もちろん、この公衆トイレを使おうとするときも足が濡れる。しかも臭い。ひどいときは深さが20pぐらいもなると身振りしながら訴える。
この飲食店の前には排水溝もあるし近くには汚水マンホールもある。ただそこらじゅうごみで溢れかえっている。排水溝には油ドロがべったり、半分くらい埋まっている。トイレ側の排水溝の上には隣の飲食店が赤いじゅうたんを敷いて排水溝そのものを隠している。玄関先から異臭が漂うのは不吉だと赤いじゅうたんなどで覆っているのは良くある光景。縁起を担いでそのじゅうたんにコインをくっつけている場合もある。
だが、店主たちが汚水をたれ流しにするから排水溝が臭うのだ。ルールを守らず勝手なことをしておきながらクサいとか水が溜まるとか文句を言う。みんながルールを守ればこんなことはなくなるはずなのに。

宣武門に近い达智桥胡同の様子。
排水集团の作業員たちが排水溝の蓋を開けると、中からは泥や木の葉やタバコの吸い殻や羊肉串のクシなどが厚さ50pぐらい溜まっていた。劉さんが言う。「この羊肉串のクシが厄介なんです。刺さって手袋が破けることもあります」詰りがひどいと清掃処理に30〜40分かかってしまう。1q進まぬうちに雨水口が5、6か所あるが、皆同じような状態。「雨季の前になると作業員総出で集中的に清掃を行います。また、雨季の間は飲食街を集中的に巡回しています。もし詰りが見つかったらすぐに作業に取り掛かります。忙しくなる時期ですね」
「普通のごみならごみ回収車の回収に合わせてごみ出しすればいいのですが、排水溝に勝手に捨てる人もいます。結果この一帯で灌水を引き起こしてしまうのです」

劉さんから。「雨水用の排水設備は下水道ではありません。ごみ箱でもありません。これは雨水を流すためにあるのです。排水設備をみんなでもっと大事にしてほしい」
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