北京で勇気十足

アクセスカウンタ

zoom RSS 北京の水道水は怖くない 硬度200〜300前後

<<   作成日時 : 2013/12/21 03:58   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 2

北京では「生水を飲むな」って教えられた。実際北京人だって蛇口から出てくる水をそのまま飲むようなことはやらない。かささぎは以前試しに飲んでみたことがある。塩素臭さ、鉄さびやカビ臭さは感じないが、日本の水道水とは違う味だった。重いというか、喉にすっとなじむ感じがしなかった。

日本の外務省のHPには「硬水のため下痢を起こし得る」「水道管・貯水タンクからの汚染の可能性がある」から、原則としてミネラルウォーターを飲用し、止むを得ず水道水を飲むときは煮沸してからの使用を勧めます、と書いてある。

実は北京で生水をコップ1杯ぐらい飲んだくらいで何がどうなるわけじゃない。でも体質によるらしい。沸かしたての湯を飲んでもお腹を下す中国人だっているそうだ。

北京の水道水。なんでこんなに気になるんだろう。お腹が痛くなるのって硬度のせい?ばい菌のせい?
不安なのは、なんか聞いたことのない、変な物質とか混じっているんじゃないかと疑ってしまうから?
日本の水が素晴らしいって思ってるから、硬水に対する不慣れ感もずっと引きずってる。北京の水道水をヤカンで沸かしてほっとくと、底の方にモヤモヤと白いものが溜まって見える。なんか怖いよ。知らないうちにお腹に溜まって盲腸になるってことないよね…。

硬水にはカルシウムイオンやマグネシウムイオンが多量に入っているのだそうだ。ヤカンの底のモヤモヤは、炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムであり、要するにミネラルなんだそうだ。盲腸になるわけなかった。沸騰させてから飲めというのは、加熱消毒もあるだろうが、沸騰させて硬度を下げる意味があったんだ。

北京人って本当にお湯が好き。会社にはウォーターサーバーのほかに、給湯室にはちょっとしたボイラー並の湯沸器が置いてあって、みんなそこでお湯を汲んでいた。
その湯沸器には気持ち悪いくらい白いものが結晶のようについていた。あれはスケールとか石灰鱗と呼ばれるものなんだそうだ。

ポットやヤカンの底にざらざらとこびり付いて主婦を困らせる、あの大迷惑な水アカ、スケール、石灰。中国人は酢やレモンやキュウリの切れ端や山芋やジャガイモや卵の殻などを使って、浸したり煮たり擦ったり強く振ったりして取っているそうだ。検索すると裏ワザがたくさん出てくる。

………
「生活調査」という北京テレビの番組。「被误解的自来水」の回。
http://space.btv.com.cn/video/VIDE1376878322712444
お茶愛好家が有難がる香山の“山泉水”の真実を暴いたり、具体的な数値で水道水・ミネラルウォーター(矿泉水)・ 精製水(纯净水、地下水や水道水からミネラルを取り除いた水)の説明をしてくれる。
※山泉水とは。大自然の水。陸羽が著した『茶経』に『山水上, 河水中, 井水下』とあることから、山から流れ出る水が最高だという認識が愛好家にあるらしい。山泉水と銘打つと好感されやすく、実際の市場は玉石混淆状態。現行の法律にしっかりとした定義と基準がない。
http://baike.baidu.com/link?url=MU2scZQgX473yTSrg1AIe-yN0KZx9hdoORvfTY29SNpmyDOtqQ6JqH_GSFytSY6d_-o0_f9NZcFN5RzyWINCla

◎北京テレビの記者が香山南路を北上した先の西山森林公園近くにある水汲み場を取材。そこは香山の名水が汲める場所として長年人気があった場所。お茶を淹れると美味いとか、沸かしても石灰が出ないという理由でリピーターが多い。彼らは高級車で乗り付け1時間も並んでからやっと汲んで帰ってゆく。ところが最近そこが閉鎖されてしまった。北京テレビのキャスター自ら海淀区工商局に電話取材したところ「細菌数が基準値を越えており、直接飲むのには適さないと判断されたから」と返答された。

◎取材ができず記者が困惑していたところ、香山の山泉水の看板を掲げる別の業者を見つけた。それでその業者にお願いして水を汲んでいる現場まで連れて行ってもらう。オゾン処理とか防腐剤とか一切施さないとか、地下1800mから汲み上げただけの地下水だとか、沸かさず冷たいまま飲んでも下痢しないとか、観葉植物がよく育つ等の説明を色々受けた。そこまで言うのならと、その水を購入した。

◎茶芸師のいるお茶屋で実験開始。水道水と香山で購入した山泉水とをそれぞれを沸かして85℃に冷まし緑茶で淹れて比較する。冷ましている過程ですでに色に違いが。水道水はうっすら白く濁る。塩化物が多い水は水垢が現れるのだと茶芸師が教えてくれる。普段お茶に無頓着なキャスター自ら味見。山泉水の方が雑味がなくまろやかで苦味を感じず断然美味しいと証言。お茶の愛好家たちが香山にわざわざ水を求める理由にキャスターは納得顔だった。

◎では人体に対する影響はどうだろうか。香山の山泉水の検査結果は、硬度2、総溶解固形分(TDS、溶解性总固体、ミネラル成分の総量を示す)13だった。
※東京の水道水の硬度基準は300r/L以下で、水質管理目標設定項目では10〜100r/Lに設定されている。
中国の水道水の硬度基準は450r/L未満で、北京の自来水集団の設定数値は380r/L以下になっている。

◎香山の山泉水について専門家の解説は「硬度2r/Lの水は自然界でとても少ない存在。山泉水を再処理したものでなければこの様な数値にならない。ほとんど純水ですよ。こんな水は北京の自然界に存在しません」つまり記者が買ったのは精製水だった。なにもあんな遠くまで買いに行く必要なんてなかったのだ。

◎それなら街で売られている精製水の硬度はどうだろう。検査してみたら硬度0。体にいい元素も有害な元素も入っていない状態。専門家は「自然界の水なら硬度はもっと高い。0や2といった数値は技術処理をした水であるはず」と言う。

◎それならhuangqing水源で生産されている2種類の纯天然水はどうだろうか。検査結果はそれぞれ140r/Lと219r/L。専門家は「これは水道水の硬度に近い数値です」と説明。
つまり香山で山泉水と言われて買ったのがただの精製水で、本当に天然の山泉水の硬度というのは実は水道水に近いというわけだった。

◎北京保護健康協会・健康飲用水専業委員会会長でお茶が好きな趙さん。もう20年間水道水を飲んでいない。「硬度が高いミネラルウォーターはお茶を淹れるのに適しません。高すぎないものを選びます。総溶解固形分の数値でいうなら180〜200が美味しいです。低すぎると苦くなりますし高すぎるとお茶の色がきれいに出ません」
趙さんはスーパーから数値が高い水と低い水の両方買ってきて、それを混ぜて利用している。更に韓国産の「七宝石」という石でお茶を活性化させている。同年代よりも若々しい趙さんは「水道水が安全じゃないというのではありません。ミネラルウォーターのほうがより健康的なのです」「義理の姉も飲み始めたらコレステロール値が下がりました」などと話してくれた。では、趙さん愛飲の水を検査して見よう。

◎その後朝陽区の丽水嘉园というマンションに住む劉さんを訪ねた。以前はウォーターサーバーの水を飲んでいたが品質に疑問を感じたので水道に浄水器を付けのだそうだ。ところが手間がかかるうえ細菌除去作用はあるが、水垢除去や味に効果がなかったため、今は活性炭で濾過するポット型浄水器を愛用している。普段飲んでいるのは、水道水をポット型浄水器で濾過してから沸かして冷ました水。では、この水も検査対象にしよう。

◎その後訪れたのは东四六条に住む于さん宅。于さんはネットで買った麦饭石を使って水道水を浄化している。「水の味がよくなるのよ」。2週間に一度ブラシで洗っている。洗うとき水が濁るので水道水の雑物を吸い取ってるのだろうと考えている。それでは于さんの水も検査しよう。

◎その後永安门外の団地に設置された自动售水机(戸外に置いてある機械で1元入れて水を買う機械)のところに行く。ちょうどそこで買っていた人になぜ水道水を飲まないのかと質問してみた。「水道水はまず沈殿させなくてはいけないから。それから錆に水垢。黒ずみもでるし。この水は濁らないからね」。で、この水も検査に回そう。

◎結果その1
あちこちで集めた水道水の質はどうだったか。硬度、総溶解固形分、細菌集落数(菌落总数、たぶん一般細菌数のこと)の3つの数値でチェックする。硬度は水垢ができやすいかどうか、総溶解固形分は口あたりが柔らかいかどうか、細菌数は腹を壊すかどうかの判断材料になる。
(硬度の単位はr/L、総溶解固形分の単位はppm、一般細菌数の単位はcfu/mL)

丽水嘉园の水道水(朝陽区):硬度247・TDS363・細菌数3
清华大学のトイレの水道水(海淀区):硬度314・TDS548・細菌数16
东四六条の水道水(東城区):硬度229・TDS429・細菌数0
水道水の国家基準値:硬度450・TDS1000・細菌数100未満

かつて北京自来水集団水質部で主任を務めた樊さんの話「北京の水道水は東西南北それぞれの区で数値に差があります。しかし数値はすべて国家基準値内に収まっています。皆さんどうか安心して飲用ください。『水質が悪い』と言いますが、それは30年も前の話です。昔の北京はエリアごとに水を確保していたため、北京南部の水質は北部と比べ確かによくなかった。でも今は一体化が進んでます。処理された密雲ダムの水が市内を巡り南苑にも届きます。質の良い水です」
北京テレビのキャスターも力強く言う「水道管が汚染されたなどの特殊な問題でも起こらない限り、浄水場で浄化された水道水の安全性は絶対的なものです」

◎結果その2
水道以外の水の質はどうだったか。
京润水(たぶん趙さん宅のウォーターサーバーの大型ボトル):硬度60・TDS109・細菌数7
永安门外の団地内の自动售水机:硬度33・TDS105・細菌数10
丽水嘉园水道水のポット浄水器:硬度31・TDS206・細菌数4
記者が購入した香山の山泉水:硬度2・TDS13・細菌数26

樊さんの話「今北京のあちこちで見かける自动售水机ですが、水垢がでないため人気あります。ただ、ボトル1本消費するとき実はボトル3本分無駄にしており(售水机の水の賞味期限の話?)、利用率は25%だけです。水不足の北京の実情からすればこれは問題です」
ポット浄水器で濾過した水について分かったことは、数値でもはっきり出ているとおり、口あたりがまろやかになっていること。ただし樊さんによると、濾過した水は精製水に近くなり、長期飲用は体にいいわけではないとのことだ。「精製水を長期飲用することについて今のところはっきりとしたデータはないのですが…。専門家の立場で言えば、やはり自然の水を飲むのがいいと考えています。水道水にはいろいろ含まれています。それに国家基準に符合しています。ですから精製水を飲んだり水道水を飲んだりと混ぜて飲用すればいいのです。例えばお茶を淹れるときなら精製水にするとか」

◎結果その3
麦饭石を浸した水はどうだったか。
东四六条の水道水に麦饭石を浸した水:硬度229・TDS404・細菌数1100
なんと細菌数が国家基準値の10倍以上も高かった。硬度とTDSは浸す前の水道水とほとんど差がない。
水道水の国家基準値:硬度450・TDS1000・細菌数100未満
东四六条の水道水:硬度229・TDS429・細菌数0

樊さんの話「麦饭石が汚れているということです。どうしても使いたいなら煮沸消毒して清潔な器具を使う工夫がいります」

◎ところで専門家の樊さんはどんな水を飲んでるのだろう。健康な飲み方とは?キャスターが質問してみた。「私は普通にするのがいいと思っています。水道水は基準値を守っています。水道の安全基準値は毎日2リットルを70年間飲み続ける量に10〜100倍の安全係数を掛けたものです。ですから飲用して大丈夫なのです。もちろん売られている水、例えば纯净水、矿泉水、山泉水、矿物质水も飲んでいいです。水道水を中心にし、さらに他の水も利用するのがいいでしょう」

◎キャスターの感想
どの水を選ぶか、結局は個人の考え方次第。選択肢が増えるほどいろんな言い方や惑わしがあります。ウォーター市場は本当に大きなものになりました。安全で言えば、水道水に問題はありません。コストで言えば、水道水が一番安い。それなのになぜ多くの人々が水道水に対して疑問を抱いているのでしょう。偏見ではなくデータを“正見”して判断を。感覚だけに頼らずに。せっかく水のために時間や手間をかけているわけですから。

以上。
聞き取れないところ、画面がぼやけて見えないところなどありました。まちがっていたらすみません。
………

この番組を見て分かったこと。
信じていた名水が実は偽物だったこと。水って騙されやすいのかも。
今回の実験によると、北京の水道水の硬度は229〜314r/Lだった。
お茶は精製水を使った方がおいしいとか。
総溶解固形分にこだわる趙さんはかなりのツウだったとか。
団地によっては、水道水から鉄さびがでるから、沈殿させて使っているという状況があるということ。

新京報でも報じられていた市内の供水管改修工事だが、進捗状況を時々報道してほしい。
日本人も水にはうるさいが、中国人もかなりこだわってるってこと、この番組でよくわかった。香山まで行って騙されていると聞けば滑稽だが、あのおじさんの真剣さから中国の混乱ぶりが感じられる。
番組には時間の制限があるだろうから仕方ないのかもしれないが、ほかの成分、例えばトリハロメタンとか塩素とか鉛なんかも公開してほしかった。
にほんブログ村 海外生活ブログ 北京情報へ
にほんブログ村

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
実に読み答えのある内容のブログです。
感謝します。
悠々
2013/12/21 08:58
悠々様:いつか北京に戻れるよう、自分なりに勉強していこうと思って続けているブログです。励ましのコメントありがとうございました。
かささぎ
2013/12/21 16:29

コメントする help

ニックネーム
本 文
北京の水道水は怖くない 硬度200〜300前後 北京で勇気十足/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる