北京で勇気十足

アクセスカウンタ

zoom RSS 中国 旅游法(旅行法) 北京の長城日帰りツアー 不文明な行為って

<<   作成日時 : 2013/11/27 23:39   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 2

法隆寺の落書き。重要文化財を破損したらどうなるのかなあと思って検索してみたら、5年以下の懲役若しくは禁錮又は30万円以下の罰金なのだそうだ。意外と重い。
でも中国では、万里の長城を破損した場合最高で70万円の罰金だそうだから、上には上がある?

………
中国消費者協会では今年の旅行・飲食について調査報告を発表し、観光客の「不文明」な行為についても報告した。それによると最も「不文明」な行為が「景勝地の文化財に落書きすること」で、第2位が「何処でも痰を吐いたりごみを捨てること」で、以下「ルールを守らず列に割り込む」「公共の場で大声で話す」「バイキング式レストランで食材を無駄にする」と続いた。

消費者からのクレーム内容も報告された。一番多かったのが“宰客”现象(客を騙したりぼったくったりする行為)について。他にも団体旅行の対する不満が高かった。例えば食事の内容がよくないとか、不衛生だとか、食事の選択肢が少ないとか、観光地の物価が高いといった意見など。

確かに、食べ物の恨みは後に引く。北京の企業に勤める友人が毎年社員旅行から帰ってきては愚痴をこぼしてたっけ。団体旅行で出る料理はひどいそうだ。毎回ぼろくそに言うのがお決まりだった。
日本の格安旅行で北京に行ってきた知り合いも不満をぶちまけていた。朝食が炭水化物だけだったって。気持ちはわかるけど。

今年10月施行の新《旅游法》で旅行者は「遵守社会公共秩序和社会公コ,尊重当地的风俗习惯、文化传统和宗教信仰,爱护旅游资源,保护生态环境,遵守旅游文明行为规范」するようにと定められている。
消費者協会は、「落書きをしたり刻み付けたり故意に文化財を破損したものには警告あるいは200元(≒3300円)以下の罰金、悪質なものは10日以内の拘留と最高で500元の罰金を科す」と決まっているので、観光するときは気を付けてくださいと呼びかけている。

中国で観光をしていて不愉快な場面に出くわすことはある。堂々と「不文明!」と抗議していいし、落書きしてたら「200元払う気?」って言ってあげてもいい。だけど変な人だったら困るから、やはり相手しないほうがいいと思う。心に余裕を。阿Q式精神勝利法っていい意味で使える。

………
さて、北京の旅行業者の様子はどうか。10月24日新京報より。

新《旅游法》には「旅行社は必ず旅游主管部门の認可ををとり、工商登记の手続きをしていなければならない」「“不合理的低价”でツアーを組み観光客を騙してはいけない」「別途料金で不当利益を得たり強引な買い物をさせてはいけない」「違反した場合30万元、状況によってはそれ以上の罰金を科す」とある。では、北京はどうなのか。ほとんどが闇の旅行社で、正規の旅行社は1割にも満たないという情報もある。“K一日游”の現状は?そこで記者が体験取材をすることにした。

10月1日、ネットに“中国青年旅行社总社”と書いてあるところに電話した。「八达岭长城・十三陵・鸟巢・水立方を巡るルート。運賃及び八达岭长城・十三陵・鸟巢の入場料と昼食代込みで120元」の日帰りツアーを予約した。
翌日2日早朝、集合場所にて、5人乗り乗用車に6人詰め込まれ、もう一つの集合場所、某レストランに運ばれる。そこのべたべたするテーブルで契約、支払いを済ませる。契約書はシンプルで、観光内容は「長城コース」とだけ書いてあり、社名は北京金航程旅行社有限公司になっていた。支払う金額が客によって違うことに気付く。100元の人、120元の人、150元の人もいる。
しばらくするとレストランの前に1車両50席の大型バス2台が停まる。客がどんどん集まって来て1時間しないうちに満席に。周りの話を聞いていると、駅の「小広告」を見たとか、泊まってる旅館の紹介で来たとか、電話案内114にかけて調べた北京国际旅行社に申し込んだらこのツアーだったという人もいた。ガイドを名乗る男は証明証おろか案内の表示も持っていない。「先に長城に行ってそれから十三陵へ向かいます」と口頭で案内。
11時近くになって車は居庸关に到着。「最初の話では八达岭に行くと言っていましたよね」乗客の一人が質問。何度も話しかけても無視。最初からこれでは先が思いやられる。案の定、十三陵は車窓見学だけだった。と言っても指さす方には陵墓おろか煉瓦の壁しか見えなかった。「十三陵は墓場です。写真を撮ったら不吉です。それに補修工事中ですから、遠くから眺めるだけにしましょう」とのこと。
乗客が「鸟巢と水立方に到着するのは何時ごろですか」と質問。ガイドは「このツアーにその場所の観光費用は含まれていません。あそこは昼間行ってもつまらないですよ。地下鉄の駅に近づいたら降ろしてあげるから、夕方ご自分で行ってください」
その後ガイドは車中で「玉の素晴らしさ」をしきりに語る。「北京で一番有名なお土産品は玉です。辟邪保财保平安ですからね」
午後2時過ぎ、バスがとある建物の前で止まる。やっと昼食だ。入り口でボーイが一人立ってる。「参観証と食事券を兼ねてます」と言いながら赤いリボンを配る。「昼食まであと30分お待ちください。それまで“玉石城”をご参観ください」。あたりを見回すと北京金玙h国际玉石商城と書いてある。駐車場には大型の観光バスが20台停まっていて、それぞれガイドが同じように乗客を玉石城に案内している。中に入ると5分間延々と玉と翡翠の素晴らしさを聞かされる。その先には100名近い売り子が手ぐすねを引いて待っている。見ているうちになんとなく買い物をしてしまう客もいた。
午後5時。海淀区の金源燕莎商场近くで下車。「こちらが西顶庙という皇家寺院です」。案内に従いそのまま中に入る。
西顶庙是个两进的院子,院内各处挂满十厘米见方的红色牌子,导游一面用低沉的语调介绍寺庙内供奉的吕祖、关公、孙思邈代表着福禄寿,一面介绍从寺庙祈福,拿到这些红色祈福牌,写上名字挂在寺内,可以保财保平安。
ガイドは言う「今日は丁度吉日です。祈福牌を買って祈願をしませんか。99元ですよ」。5、6人の客が買った。それが済むと風水老師が現れ室内に案内して占いを勧める。すると客の一人が占いをしたり貔貅や祈福牌を買ったりした。1000元くらい使っていた。

…という感じ。ネットの情報も電話案内の情報も信じられない。ツアーの内容は話が違う、旅程のあちこちでお金を使わされる。まあ、かささぎも同じような体験、何度もある。
西顶庙は確かにちょっと怪しかったと思う。路線バスで行ったことある。中に人はいるのに「公開してない」って門前払いを食らったような記憶がある。

………
10月23日の新京報より。中国社会科学院旅游研究中心特约研究员の意見。

《中华人民共和国旅游法》。全部で112条、観光客に関係あるのは《第二章・旅游者》のところだけ。実は、全文の5分の4が「旅行経営活動の主体となる旅行社に対する制約」で占められている。だから本当は《旅行社法》とした方がわかりやすい。
よく見れば気が付くことだがこの新《旅游法》、《旅行社条例》《导游人员管理条例》《中国公民出国旅游管理办法》等の内容としてすでに世に出て久しい。語気を強めたり処罰の強化に違いはあるが、実は器を入れ替えただけのようなもの。特にメディアが注目した第35条「旅行社不得以不合理的低价组织旅游活动,诱骗旅游者,并通过安排购物或者另行付费旅游项目获取回扣等不正当利益」だって既存の旅行法規のなかに書かれてあったことだ。また、例えば「不合理的低价」とは具体的に何なのか、意見が分かれる表現になっている。
それからもう一つ話題になったのが「観光地の入場料が安くなる」というもの。国が「安定した価格を」と発表したのをメディアが「価格が下がる」と曲解して報道している。《旅游法》では観光地入場料について「値上げを抑制する」とあるが、さらに「投資資金を回収するために設けた加算料金について、資金回収が終わった場合は、その加算料金を取り消すか金額を下げること」とある。建設費用の回収が既に完了していながらいまだに高速料金を課金する北京首都高速の例のように、あまい解釈がされるのであれば、この《旅游法》にも疑問符が付く。
例えば日本の旅行に関する法令には《旅游基本法》《国际旅游事业资助法》《国际旅游事业振兴会法》、《通过促销和举办国际会议等振兴国际旅游法》《旅行社法》《酒店业法》等などがあり、これらは互いに作用しあいながら一つの完全な旅行法律体系を形成している。それに比べ中国ではこの《旅游法》だけ。これでは旅行全体を体系付けるのは難しい。
…などなど。日本の法律が完璧だとは思わないが、研究者の立場でご自分の意見を新聞で結構はっきり言っちゃってるのが新鮮だった。
にほんブログ村 海外生活ブログ 北京情報へ
にほんブログ村

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
北京に住んでいる私ではあるのですが、中国・北京情報はかささぎさんに助けていただいております。感謝です!!
増田
2013/11/28 03:56
増田様:コメントありがとうございます。我が亭主はあまり教えてくれないので、ときどき自分で新聞を見るようにしています。中国って本当に面白いと思います。
かささぎ
2013/11/30 01:48

コメントする help

ニックネーム
本 文
中国 旅游法(旅行法) 北京の長城日帰りツアー 不文明な行為って 北京で勇気十足/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる