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<<   作成日時 : 2013/10/26 20:50   >>

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新京報の去年2012年12月の記事だからかなり古いともいえるのだけど。東京特派員が書いた記事の大体の内容。

………
日本のスーパーで売られている野菜には名前と顔写真がついている。それは企業のイメージキャラクターの写真じゃない。正真正銘、生産者の顔。日本産だとアピールしている。日本ではオーストラリア産やアメリカ産が安いが、日本の消費者は日本産=安全と見ているようだ。

中共中央求是雑誌社の雑誌「小康」が先日発表した2012年中国総合小康指数によると、今年もっとも注目されたのが食品安全問題だった。そこで新京報は日本の食品安全管理監督の主要部門の一つである厚生労働省に取材をした。応じてくれたのは医薬食品局食品安全部監視安全課課長の鶴身氏と食品安全部基準審査課添加物係係長の中尾氏。

新京報:食品安全部と農林水産省の違いはなんですか?
鶴身氏:厚生労働省は「食品衛生法」に基づき管理監督を行っています。我々の一番大事な仕事は食品の安全と国民の健康を守ることです。農林水産省の立場は産業振興であり、生産者の利益を守りながら食品の安全を高めることです。主に「農薬取締法」や「飼料安全法」などの法律があります。
新京報:お互いの仕事が重なったり衝突したりしませんか?
鶴身氏:振興と制限は相対立します。一つの部門だけでやれば自分の求めに甘くなることもあるでしょうが、二つの部門であれば互いに監督することができます。また、部門を超えて食品安全を高められるよう、2003年に食品安全委員会が内閣に設置されました。
新京報:食品安全委員の立場は他部門より強いのですか?
鶴身氏:立場はみな同じです。食品安全委員会の委員は7名、主にリスク評価と管理、勧告を行います。4名が常駐で、ほか3名は研究所におります。専門家のほかに各部署から数百名が集められ独立性を保っています。
新京報:なぜ独立した食品安全委員会を作る必要があったのでしょう?
鶴身氏:人の健康を守るのが厚生労働省で、家畜の健康を守るのが農林水産省です。2001年日本でBSEが発生したその原因は飼料にありました。農林水産省は農民を守る立場にあり、飼料規制について権威ある結論を出せる独立機関が必要になったのです。去年日本では生牛肉中毒問題や放射能問題がありましたが、委員会はリスク評価をしています。

新京報:日本の食品は国際的にも安全性が高いと認められています。日本の安全はどのよう確立されたのでしょう?
鶴身氏:企業は自社製品に責任を負います。昔からそうなんですが。ただ、なんらかの食品中毒事件が起これば、食品基準はもっと厳格化され、更に注意を払うようになります。
新京報:安全とコストの間に矛盾が起こり、コストのために安全を切り捨てた企業がいた場合、どのように監督するのですか?
鶴身氏:企業への監督は食品衛生法に基づいて行われます。食品安全を統轄するのは厚生労働省で、地方には保健所があります。企業に許可証を発行し検査を行います。
新京報:もし食品の安全に問題が生じたらどうするのですか?
鶴身氏:保健所は営業許可証を取り消し、企業の持つ製造権・営業権を取り消すことができます。普段は扱う商品を検査したり、自社で検査するよう指導したり、消費者から通報があれば保健所が検査を行ったりします。甚大な被害が発生した場合は刑事事件として司法が判断します。
新京報:保健所が汚職をすることはありませんか?経済的支柱である地方の有力企業がその地元で特別な庇護をうけることはないのですか?
鶴身氏:保健所と企業が裏でつながっていたという話は一度も聞いたことがありません。食品安全法に、企業は自ら食品の安全性を確保しなければならぬとあります。地方の有力企業ですが、規模が大きい会社ほど安全性を重視し、保健所に協力して検査を行うようになります。企業が責任を重んじるのは日本の文化に関係あるかもしれませんね。役所は生産現場を毎日見張っていられませんし、現場で携わる人を信じなければなりません。生産現場にはいい商品を作り、消費者の信頼を得て、社会的に認められたいという現場のプライドがあります。
新京報:レストランや食堂の管理はどうなってますか?
鶴身氏:飲食店も保健所が管理しています。営業許可証の発行等、管理方法は同じです。抜き取り検査を何回行うかについて保健所は年初に計画します。この計画は公開しますが具体的な日時は発表しません。季節ごとに全国統一研修があり、厚生労働省が通知し地方の保健所が行います。

新京報:食品添加物についてどんな規定がありますか?
中尾氏:使ってはいけない添加物を添加した事件や規制量を超過して使用した事件は、この10年間日本では起こっておりません。最近添加物の調整がありました。2004年のことですが、以前より天然色素として使用が認められていた“茜草”(アカネ色素)に発がん物質の疑いがあり、使用停止になりました。
新京報:食品添加物の長期影響について論争がありませんか?
中尾氏:一生でどのくらい吸収されるのか、どのくらい食用したらガンになるのかについて、食品安全委員会で評価が出されます。この評価に基づき厚生省が基準を定めます。たとえば日本の消費者は遺伝子組み換え食品を心配するのですが、食品安全委員会の専門家が導いた結論は問題なしということでした。

新京報:遺伝子組み換え食品の論証方法はどのようなものですか?
中尾氏:まず厚生労働省が行う検査が妥当かどうか、それから食品安全委員会がリスク評価を行い、問題なしという結論が出れば、食品安全委員会から消費者に発表をします。遺伝子組み換えをする作物は多いですが、安全が保障されていると結果が出れば、国内で自由に売り買いができます。スーパーで買うときも表示が出ています。市場で扱われる作物にも検査があり問題ありません。
新京報:昨年核漏れがあり、明治粉ミルクのセシウム超過が明るみになり自主回収事件が起こりました。
鶴身氏:放射能の問題ですが、輸出の監督管理するのは農林水産省で、国内供給を担当しているのは厚生労働省です。牛乳とキノコに対する影響は早期に判断され、昨年3月の原発事故後すぐに生産が止められました。セシウム超過ミルクに使われた牛乳は事故発生前のもので、牛乳そのものにはセシウムが混入していませんでした。加工工程で空気をつうじて混入していたのです。中国の安全基準では超過していますが、日本国内では安全な範囲に収まっていますので販売されて問題ありません。日本の放射能汚染の基準は厳しいのですが今年の4月から更に厳しいものになりました。食品衛生法に基づき日常検査は地方自治体がやっています。原発事故後の体制に変化はありません。また新制度が始まり、農家は自分の作物を検査所に持ち込み検査をしています。基準値を超えたものは販売できません。一つの地区に検査所を複数もうけており、もし基準値を超えた作物が見つかった場合、その地区全体の作物が販売できなくなります。なかには安全な作物も含まれているかもしれませんが、売ることはできないのです。

………
食品の安全とか放射性物質の検査のこととか粉ミルクのこととか、新京報の記者が日本の事をちゃんと書いてくれた有難い記事だなあと思っていた。風評被害が話題によく上がっていたころの記事。

粉ミルクの話で検索してみた。セシウムが出たのは空気に触れて混ざったものだった。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0603H_W1A201C1CC1000/

上海の明治乳業貿易も声明を出していた。上海明治乳業貿易が中国で販売している粉ミルクはすべてオーストラリアの工場で生産し直接中国に輸出されたものであり、オーストラリア農・漁・林業省の検査で合格している安全な食品であり、中国の検疫検査を受け、衛生証明書を取得している、とのこと。
http://www.meiji-milk.cn/news/?content-696.html

このたび中国で何がどうなってしまったのかよくわからない。
CAC(FAOとWHOの下部組織)基準で検査したところ、同社日本製粉ミルクに問題はなかったが一製品だけビオチン含有量が下回っていた、ってことが記事になっている。
また、上海明治乳業貿易とは関係なく、別に日本製粉ミルク(もちろん日本では安全な範疇のミルク)を輸入販売するルートがあったことが調査で明らかになったのだそうだ。中国の消費者にとって日本製とオーストラリア製の区別がつきにくかったんじゃないだろうか。ちゃんと検疫を通していたのか、合格していれば証明書がでるだろうし、中国の厳しい基準に不合格ならもとより市場にでることもないわけで。どうなってるのかよくわからない。
http://www.youbian.com/zhuanti-439_1/

それにしても、中国の粉ミルク事情って混乱しすぎている。
http://www.qinbei.com/special/naifenshijian/
2013奶粉事件:雅培奶粉最新事件、多美滋奶粉最新事件、美赞臣奶粉最新事件、雀巢奶粉最新事件、圣元奶粉最新事件、完达山奶粉最新事件、伊利奶粉、明一奶粉最新事件、雅士利奶粉最新事件など、だそうだ。“最新”と書いてあるということは、最新じゃない事件もあるわけ。かささぎが北京にいたころから問題あったもん。たくさんありすぎて、これじゃだれだって困る。
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