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zoom RSS エジプトの落書き 人肉と人権

<<   作成日時 : 2013/05/28 01:21   >>

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例の“卢克索神庙(ルクソール神殿)”に落書きした中国の少年の話。
日本でも昔、当時大学生だった人がヨーロッパのどっかの国の観光地で落書きして騒ぎになったことがあったっけ。どのように発覚したのか経緯を忘れてしまったが、最終的に本人が相手側に謝罪して終わったのではなかっただろうか。

今回の件、本当に面倒なことになった。はっきり言って恐ろしい。

落書きは良くない。前回の故宮での落書きと同様に反省を求められるのは当然のこと。
ただ、今回は“外国でやってしまった”ってこと。このような素養ない行動のせいで中国が海外からどう見られるかわかってんのかって、同胞からの突き上げが激しい。
「外国では、自分が中国の代表として見られていることを忘れるな」なんて言われてる。同感。だけど…。

問題はいくつかある。
@まず、落書きの写真が微博に載ったこと。落書きは名前を書いたものだったから、あっという間に“人肉”と呼ばれるネットを使った個人特定捜査が始まって、個人情報が公開されてしまった。
Aそれをメディアが取り上げて実名報道をした。
Bネットで公表されてから一日後、謝罪のために両親が地元新聞社の取材を受けた。
C出身小学校名も出たせいで、そこのHPがサイバー攻撃された。
D今現在でも百度百科のページで、個人名・生年月日・年齢・出身小学校・両親の名前と職場・親戚の名前と役職が公表されている。

かささぎは“人肉”がとっても怖い。何度も書くが、以前かささぎの文章がかささぎの知らないところで中国の掲示板に載ったことがあった。載せた人は善意でやったことなのだが、予想以上に加熱してしまい、かささぎのところまで「大丈夫ですか、人肉になってませんか」って連絡をくれた。幸いそんなことにはなってなかったが、子供がいるから、絶対面倒なことに巻き込まれたくない。(ただしこの試みは価値あるものだったと思ってる。中国人が本音で語るのを見るのは楽しいことだし、あわよくばかささぎもその一員になれていたかもしれないから)

落書きでここまで重い制裁を科す必要があるだろうか。彼はまだ中学生なのに。それも落書きをしたのはもっと以前の事らしい。最近観光マナーの啓蒙活動に力を入れていたのは知ってる。でも子供相手に実名糾弾するのはやりすぎではないか。メディアがお祭り状態を煽ってる。百度百科で事細かに書いてあるのも恐ろしい。

子供のことを考えた、もっといい解決法があるのではないか。日本の大学生の例ではないが、本人がエジプトの管轄機関にお詫びの手紙を書くとか。メディアも終息を図るような文章を発表してその少年に過度な圧力がかからないようにしてあげてほしい。ルクソールの修復が上手くいったとしても、中国13億人のマナーが向上したとしても、その少年の問題を上手に処理してあげない限り、ちゃんと解決したことにならないのでは。

それにしても、やっぱ、親の責任は重いなあ。
もし自分の子供がとんでもないいたずらをしたり事故を起こしたり事件を起こしたり、とにかく他人様に迷惑をかけるようなことになってしまったら、と思うとぞっとする。今のところそんなことは起こってないが、これってたまたま運が良かっただけなのかもしれない。

………
以下、新京報より。
・人肉捜査(ネットによる個人特定を行うこと)について。
北京市の弁護士事務所の邱主任の話。人肉捜査自体は違法ではない。だがその調べた情報を公開してしまうのは人権侵害の疑いがある。例えば、情報を公開したことが原因でその人が自殺をしてしまった場合、それにかかわった人は刑事責任を負うことになるだろう。よって何か理由があるならば、その調べた情報を関係部門に提出し監督してもらうのがいい。仮に誰かが間違いを起こしていたり違法行為を犯していた場合でも、相手側の権利を侵害したりもしくは違法行為を犯してまで是正を求めてはいけない。

・敦煌石窟管理方敦煌研究院の職員の話。敦煌の石窟での落書きも非常に多い。観光客が多く管理の人手が足りない。結局は観光客自らの素養に期待するしかない。
北京市の弁護士事務所の劉弁護士の話。自分も敦煌に行ったことがあるが落書きを少なからず見かけた。文化財の上に書いたものでなければ犯罪にはならず、その場合は反省を求めたり教育を施せばいいが、もし文化財に直接書かれている場合は、修復と刑事責任が求められることになる。ひどい状態の場合は3〜10年以下の懲役が付くだろう。
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