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zoom RSS 中国の中学生に求められていること 新京報の記事

<<   作成日時 : 2012/12/06 23:01   >>

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もうすぐ三者面談。一体何を話したらいいのやら。
そこで読んでみた新京報の記事。中学生と教育評論家の対談。
対談に参加したのは北京師範大学付属中学(北京の名門校)の中学一年男子2人と、教育評論家の孙云晓(教育雑誌の編集をしているらしい)。

<自己管理が大切な中学生活>
評論家:中学校と小学校ではどんな違いがある?
中学生:中学校は自分で勉強しないと。学校で復習をやってくれません。だから自分でやらないとテストで大変なことになります。
中学生:宿題が増えました。小学生の時は帰宅して7、8時頃にはやり終えていたのですが、中学になってからは少なくても10時までかかります。また、小テストの設問が難しくて時間内に終われなくなりました。
評論家:中学に上がったら知らない子ばかりで、世界が変わった気がするでしょう。教わる量も内容も増えた分自分で頑張らなければいけません。「人生成败看自制」といいますが、中学生活をうまく過ごすには強い自己管理能力と適応力が必要になります。

<交友関係は広く。だが中学生の恋愛は賢い選択ではない>
評論家:学校に友達がいる?
中学生:小学校の友達は遊んだりふざけたりする仲間でした。中学校の友達は本当の意味で交流ができると思います。友情に重みがあるというか。中学に入ってからはいつも友達を頼りにしています。
評論家:小学生の時は親の権威が十分効いているが、中学に上がると同級生や友人の影響が大きくなるものです。例えば親が買ってくれた服。学校で同級生からダサいと言われるとそれっきり袖を通さなくなる。こんな現象を「群体社会化」と呼びます。親の影響より周囲の友達の影響が強くなり、仲間から受け入れられたいと強く望むようになるんです。

評論家:彼女いるの?
中学生:(恥ずかしそうに首を振り)友達の中にはまだ彼女がいる子がいないので、今年の11月11日には友達と一緒に「光棍節(恋人がいない人・独身者の記念日)」を過ごしました。
評論家:中学に上がると多くの子が意識するようになるものです。例えば手紙を渡したり、デートしたいと願ったり。中学生も愛情について語っていいのです。同性の友人とだけ交流するのは望ましくない。男女含めて広く交流することは、例えば異性と会話するいい経験になるわけです。将来恋愛がうまくいくかもしれませんよ。ただし、中学生が恋愛するのは賢い方法ではありません。なぜなら、友情は排他的ではありませんが、愛情は排他的になるからです。子供が早い時期に恋愛することは、早い時期に排他的になってしまうことであり、その子の世界を狭めてしまうでしょう。

<男子たるものスポーツを>
評論家:君たちはふだんスポーツをするの?毎日1時間やってる?
中学生:やってます。学校では毎日体育の授業か「天天練」という時間がとられています。それに放課後は良くバスケをします。
評論家:運動していいことってなんだろう?
中学生:汗をかくと気持ちいいです。
中学生:もやもやしているときに体を動かすとすっきりします。得点を入れると「やった」って思う。
評論家:成長期に運動することはとても大事です。体質や健康に影響するといわれる三大要素があって、一に睡眠、二に栄養、三に運動なんですよ。また、小中学生のもっとも理想的な勉強方法というのが研究されていて、それによると一に運動、二に手を動かす作業、三にコンピュータを使う、四に体験活動に参加する、というものです。ですから学校でも家でも十分な運動が必要です。
中学生:スポーツしすぎると勉強時間が無くなりますがどうしたらいいですか?
評論家:イギリスの多くの学校では運動第一、勉強第二と提唱しています。スポーツは体を鍛えるだけでなく、仲間と協力したり、ルールを守ったり、強い意志を鍛えることになりますし、また栄誉の素晴らしさがわかり、礼節を学ぶことができます。昔ある人がイギリスのウエリントン公爵に「ワーテルローの戦いでどうやってナポレオンに勝ったのですか」と質問したところ「この勝利はイートン校 の運動場で成されたものなのです」と答えたそうです。運動が何をもたらすのか分かるでしょう?男子たるもの運動は不可欠なのです。

<読書習慣をつける>
中学生:先生はどうやって教育評論家になったんですか?
評論家:習慣を2つ持ったのがよかったと思いますよ。一つは読書で一つは日記。君たちは読書する?
中学生:読書は週末にしています。
中学生:僕はノンフィクションが好きです。
評論家:中学生が読書習慣を持つことは非常に大事なことです。自分の経験だけでは狭すぎる。読書を通じて世界を広げましょう。私は11歳の時から読書するようになったのですよ。文化大革命の時期で、名著と呼ばれる文学作品を焼いてしまえということになったとき、当時技術学校にいた兄が残念に思って本を一包みこっそり盗んできた。私の家は貧しくて本なんてありませんでしたから、その本たちが私の運命を変えたわけなんです。私は本好きになり手放せなくなり作家を夢見るようになりました。現に夢はかなったわけですが。父はこの家からまさか文化人が出るとは思わかなかったって言っています。農民か労働者しか出ない家でしたから。私は出張するとき必ず本を持っていきます。航空券を忘れないのと同じで本を持ってゆくのも忘れません。食べ物がなくなると困るのにも似ています。
中学生:どんな本を読んだらいいんですか?
評論家:伝記や科学図書がお勧めです。小説や随筆も。読書習慣を身に着けた人は心に大きなエンジンを備え付けたようなものです。趣味を深めるにも読書はいいし、本屋めぐりもいいものですよ。孤独を感じることがなくなるでしょう。
中学生:日記の習慣はどうやったらつきますか。どうして日記を書くんですか?
評論家:私は15歳から始めました。もう42年続いています。日記を書かないとご飯を食べていないのと同じような気持ちになるんですよ。「一日三省吾身」と言うでしょう。自分が自分と対話するんです。自分で成長の記録をすることは青春期の子供には大事なことです。今の中学生は、時間がないからとか、親にこっそり読まれるのが嫌だからという理由で日記を書かなくなりましたが、賢い親なら子供の世界を尊重することができるはずなんですがね。

<目標を持つ者が成功する>
評論家:君たちは人生の目標を立てた?
中学生:僕はコンピューターが好きなんです。映画でスパイが暗号を解くのを見てカッコいいと思いました。だからコンピューター関係の専門家になりたい。
中学生:僕は自然科学の学者になりたいです。
評論家:いいですね。成功とは目標を持ち計画を立てられる人にもたらされるものです。中学生も人生の計画や目標を持たなくてはいけません。ハーバード大学が家庭的にも知能的にも同じような学生を選んで統計を取ったことがあります。それによると目標をはっきり持っていたのが3%、漠然と持っていたのが13%、残りの学生は目標を持っていなかった。それから10年経って追跡調査したところ、目標のあった3%は平均の10倍の収入を得て社会のトップに立ち、漠然としていた13%は平均の2倍の収入を得て中産階級になっていて、目標を持っていなかった残りの人達は普通の暮らしもしくは悲惨と呼べるような暮らしを送っていた、というのです。
中学生:目標と計画ってどのように決めたらいいんですか?
評論家:なるべく細かく立てることです。例えば自然科学といっても動物を研究するのか植物を研究するのか。私の友人に科学作家がおりまして、その人はアリの研究をしていました。目標が細かく決まったら、中学生のうちに何をするのか、高校に上がったら何をするのか、行動の計画を立てるのです。行動を管理するのには手帳を使うといいでしょう。

ここで、評論家と保護者の会話が始まる。

中学生の母親:北師大付属中では成績順位を発表してくれないのです。こんなことでは子供のやる気を刺激することにならないと思うのですが?
評論家:積極性を引き出すことは大事です。心理学的には、学生が勉強する動機は4種類あるのだそうです。
まず一番目は知識と能力を身に着けたいという思い。これはもっとも安定した原動力になります。
二番目が大学に行きたい、海外に行きたいという思い。功利的とも言えます。
三番目が親の期待に応えたい、親を悲しませたくないという考え。
四番目は、これ、心配なんですけど、競争に勝つためという考え。勉強で一番になって他の人より優位に立ちたい。でも実際は誰だって一番で居続けられるわけがない。それで心がねじ曲がり、他人をすべて敵とみなすようになり、自分の思考を束縛するようになってしまう。これでは子供の成長が止まってしまいます。我々は以前より「テストの成績を生徒のプライバシーとして扱うよう」主張してきました。ですから北師大付属中も改善したのだと思いますよ。

中学生の母親:以前と比べて宿題が減ってきていると思います。子供の負担軽減を図りすぎて、このままでは受験時に困るのではないかと心配なのですが?
評論家:私の知っている同窓生に钱学森(ロケット工学の専門家)がおりまして、彼は毎日暗くなるまでバスケをやっていたそうです。それに音楽の才能もありましたね。それでも科学者になる妨げにならなかった。逆に科学者として成長する助けになっていたんです。肝心なことは方法を把握し、探究心を持つことであって、勉強の時間の長さではありません。子供の興味がどこにあるのか注意深く観察し、子供が抱く目標を支持し、自由な空間を確保し、子供が希望を持ち続けられるようにしてあげましょう。

シメのお言葉。中学生へのメッセージ。

成長とは新生を繰り返すこと。成長する過程で感謝、協力、自立など多くのことを学び取り、真実と虚偽、善と悪、美と醜の分別もできるようになる。成長の道はでこぼこで誰でもつまずくものだけどその体験がまた成長に繋がってゆく。親離れしてこその成長。自分を信じ自分のために頑張りましょう。

………
運動の重要性を説くのにナポレオンを持ち出したのは凄いと思った。
中学生の恋愛について「排他的」と断言してしまうのはどうだろうか。本人次第なんだろうけど。
読書習慣についてはごもっとも。だけどインコの場合、部活で疲れてしまい読書までたどり着けないのが実情。
それにしてもあの北師大付属中学が成績順位を発表しなくなったとは。競争主義の見直しってどれぐらい進んでいるのだろう。
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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。北京師範大附属中学は「あの北京師範大附属中学が」と言われるには微妙な位置になってます。ここ数年、特に。銭学森の母校でもあり歴史も古い、いい学校であることは確かにですが。
インコちゃんは、日本に帰って中学生やって良かったですか?
すー
2012/12/08 21:15
すー様:私も最高位という話は聞いたことがないです。以前四中を見学したことがあるのですが不勉強で有難味がわからなかったです。知り合いが話している雰囲気で自慢げと感じたのは人大附中でした。すーさんの情報ではどこが理想的な学校でしょうか。部活で鍛えてもらおうと日本に帰ってきたのですが、部活と勉強の両立は予想以上に大変です。ネタの延長ですが自己管理できる子がホント羨ましい。インコに親身になってくれる先生と出会えたことは良かったです。
かささぎ
2012/12/08 22:26
かささぎ様:どこが理想的な学校というのはなくて、やはり子供に合っているところに行くのがベターだとしか言えないと、書こうと思っていたところ、フィンランドの紹介記事冒頭で偶然同じことをお書きになっていたので、びっくりです。そして、そうとは言え、本当に合ってってるかどうかっていう判断も難しいというのもまたまた同じで(笑)。
でも、大まかな方向というのはあると思います。北京の中学でしたら、たとえば数学や物理など理系に自信があれば、それらのコンテストにも力を入れている人民大学附属中や北京師範大附属実験中学、十一学校な
どを選ぶ。文理両面に秀でていてさらに課外活動的なことにも積極的に参加したいというのであれば四中だとか。
でも、こちらの公立中学入学はかささぎ様もご存じのとおり、むちゃくちゃな体制です。こればかりは、経験した方がよかったのかどうか、大いに疑問です。
いずれにせよ、優秀な子は中国でも日本でもどこでも自己管理が出来ていると思いますね。でも、中国の場合、周囲からの管理というのは日本以上にきつくされがちかもしれません。
ただ、そうなると依存意識が強くなりよくないと思います。中学受験に向けての塾の授業に、親も一緒に出てノートを取ってみたいなことが当たり前のようにあり、先生が前で話しているのを邪魔するようにわが子にあーだこーだ支持する親の姿には、首をかしげるほかありませんでした。我先にと答えを言ってしまう親までも・・最近では、中学生の塾の授業ですら親が一緒ということもあるようです。
フィンランドの教育方法は、まさにその反対のようですね。自由な教育とは、実は、最終的には自己管理がきちんとできることを学んでいく教育なのでしょう。
インコちゃん、部活にそれだけ一生懸命取り組めていいことだと思います。今、それをしなかったら、あとはできませんよね。部活魂、とても重要だと思います。
すー
2012/12/10 15:53
すー様:「我先に答えを言う親」とは単に「抜苗助長」の傾向が強いのかそれとも何か考えがあるのか。不真面目と怒られそうですが私はそんな中国人にとても興味があるのです。
フィンランドの話で私がとりあえず羨ましく思ったのが少人数制です。私は日本の学校はもっと教師を増やすべきだと思います。もしくは部活のあり方を再考してほしい。先生はオーバーワークでいつも大変そうです。
ただ、フィンランド式だけが素晴らしいのかとなるとこれまた不勉強でわかりません。(明後日NHKの番組があるので見てみようかと思ってます)
すー様のお子さんは学校をどう思っているのでしょうか。インコは北京にいたときそれなりに楽しめました。何でもやりたがるというか積極的な性格になったのは北京の小学校のおかげだと思っています。厳しいけどいい先生に恵まれました。
北京の名門中学の様子を具体的に紹介してくださってありがとうございました。学校毎の傾向の違いについてちょっと垣間見ることができました。
更には「情報は自分でしっかり集めるもの。かささぎはまだまだ甘いぞ!」と発破かけてもらったような気がしています。冬休み明けには丁度学校公開に母娘で行く予定にしていたので(今時の公立高校は年に何度か公開しているのです)漫然とならないように見学してきます。
また具体的な情報ありましたらどこの欄でも結構ですからコメントください。中学生の勉強の様子とか学校の様子とかもぜひ知りたいです。
お子さんの学校生活が毎日楽しくありますように。
かささぎ
2012/12/11 01:59
かささぎさま:丁寧なコメント返しをいただき、恐縮です。「先に答えてしまう親」については、私の見た限りですと、熱心さのあまり自分が授業を受けている生徒になってしまって、つい答えてしまうというパターンだと思います。だから、そんなに責めることもできないんですけども。先生も苦笑いだったりして。
実際、中学受験に関して言えばトップ10に数えられるような学校に完全に子供の実力で戦おうとしたら、親の方も本気で取り組まないととてもじゃないけど潜り抜けられないほど競争は激しく、また変態じみてますので、そういう親がいても仕方ないようなところもあるかと。それに、オリンピック算数の先生などは、授業がすごく上手で自然と引き込まれていくということもあったかもしれません。ちょっときつく書いてしまいました。

日本の学校は確かに先生の数が圧倒的に足りないのでしょうね。でも、こちらの有名中学の先生は学校以外に外でクラスを開いていたりすることも多く、それでオーバーワークになってたりもします。
どこでもそれなりの問題があるということでしょう。
部活も、どこまでやるのかっていう問題があるのかもしれませんね。うちも上の子が学校のオーケストラに入ってますが、勉強のことだけを考えたとしたら、これは完全にアウトかも。

高校の公開日があるとのこと。実際、足を運ばれるとやはり違うかもしれませんね。インコちゃんが無事、希望の学校に入学できますように。
北京時代のインコちゃんの過去記事を拝見し、とても胸が熱くなりました〜
すー
2012/12/13 14:25
すー様:何度もありがとうございます。お返事を頂いてとてもうれしいです。アレ以来私の周りで中国のことを話題にする人は皆無になってしまいました。でも私はやっぱり中国も中国人も好きなのです。
夢中になりすぎたその親御さん、面白すぎます。わが子のための、その手段や程度は人それぞれなんでしょうが、日本でも行き過ぎてしまう人はいます。私の周りでとんでもない“モンスター”が出現したことがあります。詳しく書けないのですが巻き込まれた親御さんも先生もひどく傷つきました。
また、中学受験で目つきが変わってしまったお子さんもいました。いじめ側の中心になってましたね。ウラ番長ってやつです。検索すれば一番先に出てくるような有名校でしたが、無事受かってからは憑き物が落ちたよう、普通にいい子になってました。
インコの中学は普通の公立ですがそれでもいろいろあります。死にたいと言って学校に出てこれなくなったお子さんを私は知っています。
とある親御さんは中学生を修行僧に例えます。ハブされようが、からかわれようが、ぐっと辛抱、ぶれずに自分を信じて頑張れ、って話すんだそうです。
中国も日本もそれぞれの事情で結構大変…。
オーケストラ、北京では熱心ですよね。演奏会や大会の時はきっと大変でしょうね。イベントにも呼ばれますか。人前で演奏するのは貴重な経験でしょうし、音楽は国境を越えますし、続けられる限り頑張ってほしいです。素敵な課外活動だと思います。
昔の話なのですが、北京大学博士課程の青年と一緒にいてたまたま缶詰を開けることになりまして。でも彼は缶切りの使い方がわからなかった。私は思わず笑っちゃいました(一緒にいた女の子から失礼だって後から怒られましたが)。“書呆子”過ぎるのも困りものですよね。
かささぎ
2012/12/14 01:59

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