北京で勇気十足

アクセスカウンタ

zoom RSS 中国の小説「青春之歌」 変わるところと変わらないところ

<<   作成日時 : 2012/11/19 19:08   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

游行youxingの様子をニュースで見ていて思い出したのが「青春之歌qingchunzhige」という小説。
いまの若い子もこの小説を読むのだろうか。

この小説について百度はこう説明している。「是当代文学史上第一部描写在中国共产党领导下的爱国学生运动及革命知识分子斗争生活的优秀长篇小说」
「《青春之歌》以“九一八”到“一二九”运动,这些历史时期的爱国学生为背景,描写了以此大学生为中心的一批爱国进步青年」

さて。かささぎの中国の思い出は、てんあんもんの後から始まるのだけど、当時、留学生の授業で小説を丸々一冊読むのがあった。いろいろある中から、選ばれてたのが何故かこの小説だった。(ストーリーが追いやすいとか、表現が平易だとか、中国らしいものがいいとか、それなりの理由があったのだと思う。てんあんもんを意識したとか、歴史認識を期待したとか、深読みしたところで真意はわからないし)
この授業に出てこない日本人学生もいたような気もするが、特にこの授業だけで目立っていたかどうかは定かではない。どの授業でもさぼる人はいた。
かささぎは、当時ちょっと緊張した。真面目さも足りなかったと思う。先生ゴメンなさい、今でもしっかり覚えているのは、先生がいつも風変わりな背広を着ていたことぐらいです。(もちろん袖口にはタグがついたまま。当時はタグを外さないのが流行りだった)

小説「青春之歌」。1958年出版。原文はこちらで。ざっくり読んでみた。
シュプレヒコールの文言はこの秋にニュースで聞いたものと重なってくる。
http://www.dawenxue.net/html/0/369/86040.html

主人公・林道静は天真爛漫で一途。悪く言うと世間知らずのただの無鉄砲。そんな彼女がいろんな人に出会い共産主義に目覚め経験を積みながら党員としてふさわしい人格になってゆくという成長物語。それに「天下兴亡,匹夫有责」というセリフが示す通り、愛国精神で溢れているお話。

だけど、実は、恋愛小説の要素も含んでいる。
彼女が成長できたのは党の教導のおかげか、それとも出会った男たちのおかげなのか…って突っ込んでいい。若くて美人で純真無垢な主人公を、周りの男どもはほっとけなかったんだろうなあ。もし最初に出会ったのがカッコいい国民党員だったなら彼女はそっち側になっていたかもしれない。

登場する男性陣。金も権力もある国民党市党部委員の中年男。安定した仕事と家庭を望む北京大学の学生。度胸があって愛国精神あふれる共産党員の超イケメン男。共産主義や戦い方を教えてくれた逞しい地下党員。林道静の親友を騙して利用した党の裏切り者、などがいる。

これら男性陣の中で、今回かささぎが一番気になったのが、元夫の余永泽(余永沢)。

1959年に作られた映画の中の余永泽はとにかく気持ち悪い。趣味悪すぎ。どうしてこんな男と結婚したのかぜんぜんわからん。これって元祖“闪昏”?
小説の中の余永泽は屈折している。話の最後は林がデモに出て頑張るシーンなのだけど、余はその様子を道端で眺めている。それもデモ中に怪我をして面相の変わった林道静を“欣赏”していた、って書いてある。もうそこには“一日夫妻百日恩”の情がひとかけらもない。
1999年に制作されたドラマの中の余はまた一味違う。思想の違いにより離婚するところは同じなのだけど、別れた後も林のことを大事に思っている。裏切りを強要され自殺を選ぶところも原作と違う。ただの悪役としてではなくもっと複雑で人間らしい夫を上手く演じていたのは俳優・陈宝国(陳宝国)氏。こういう描かれ方をされると見ていても面白い。

文句を言うとすれば、映画も99年版ドラマも、なんか若々しさがないんだよなあ。青年の物語なのにおじさん顔おばさん顔ばっかり。
(いいところは、年代を感じさせる古そうなセット。“老北京”好きにはたまらない。さらに両者とも北京大学の旧校舎の映像が出てくるのだけど、あれって沙滩の北大红楼(北京新文化运动纪念馆として保存されている建物です)。

そこで2006年版ドラマを見ようと思ったのだけど、うまく探せなかった。こちらで林を演じているのは童蕾さんという美人な女優さんだから絶対いいと思うのだけど。きっとストーリーも演出もまた一味違うものになっているだろうし、日本がどれだけ悪に描かれているのか(99年版よりパワーアップしているはず)知りたかったのだけど。残念。

小説から拾った言葉。「日本では意識していなくても中国では大事な日」なのだと、このあいだ新聞やテレビで取り上げられていた事がらもある。
五四运动(1919年 五四運動)
三一八惨案(1926年 三・一八虐殺事件)
九一八事变(1931年 柳条湖事件・満州事変)
一二九运动(1935年 一二・九運動)
五一国际劳动节(メーデー)
塘沽协定(塘沽協定)
何梅协定(梅津・何応欽協定)

ちょっと気になった地名「腊库胡同」の百度の説明。
解放以后蜡库胡同改称腊库胡同。一些名人比如《青春之歌》作者杨沫在小说中多次提到的腊库胡同,解放战争平津战役期间地下党的电台就曾设在腊库胡同49号。
にほんブログ村 海外生活ブログ 北京情報へ
にほんブログ村

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
中国の小説「青春之歌」 変わるところと変わらないところ 北京で勇気十足/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる