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zoom RSS 1937〜45年の北京が知りたい。  瀬戸内寂聴さんの北京ばなし

<<   作成日時 : 2012/02/01 15:56   >>

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北京の街は魅力いっぱい。急速な発展により最近の北京の街はすっかり変わってしまったとも言えるけれど、それでも昔ながらの胡同が根こそぎ無くなってしまった訳ではない。それに故宮や北海公園や天壇公園など歴史的に重要なエリアは昔の姿かたちのまんまで残されている。

京都が昔の姿を留めているように。
北京市内も空襲を受けなかった。

1937年盧溝橋事件のことは知ってる。あそこにある歴史博物館にも行った。だけど、盧溝橋事件が起こってから日中戦争が終わるまで、北京がどうなっていたのかなんて考えたことが無かった。
北京を散歩していて、とある普通の四合院の街門に古びた日本語の新聞受けを見つけたときは「北京に日本人社会があったのかなあ」ぐらいに思っていたし。
「かつて小澤征爾氏は北京の新開路胡同に住んでいました」って北京テレビが言うのを聞いて、お散歩がてら様子を見に行ったときも、なぜマエストロが子供時代を北京で過ごしていたのか、そこまで考えたことが無かった。

北京の街中を散歩していて、例えば、「ここに日本の軍隊が駐屯していました」とか「ここに新民会の組織がありました」などの説明看板を見かけることは無かった。北京は8年間も占領されていたのに。(日本軍に支配されていたのだから占領って言葉で正しいよね?)

“老北京”の話が好き。老舎は避けて通れない。結局読んでみた「四世同堂」。そこには1937〜45年までの失われた8年間のことが描かれている。

老舎は1924〜49年の間北京から離れていた(1931年に結婚のため一時戻っているらしいが)。だからその8年間を北京で実体験していたわけではない。
(1924年北京を出てロンドンに渡りその後シンガポールにいて、1930年に帰国し済南で教鞭をとり、1937年済南陥落前に武漢に移って、後にアメリカに渡り北京に戻ってきたのが1949年)

「四世同堂」が執筆されたのは1944〜46年の間。老舎はどうやって当時の北京(北平)の様子を知ったのかと言うと、奥さんの胡巨ツの協力があった。老舎と胡巨ツは1937年から離別状態で6年後の1943年に重慶でやっと再会している。その間、胡巨ツは北京にいた。老舎が「四世同堂」を執筆できたのは北京の状態を知っていた奥さんがいたから。

これは小説として創作されたものなんだし、奥さんの話を聞いて書いたものなんだし、なんといっても老舎本人が「我也必须把它完成,成为从事抗战文艺的一个较大的纪念品」と言っているくらいで、こうにちに重きを置いたのは明白だし。だから、それを額面どおりに読んでいいのかどうかっていうのはあるが、中国きっての巨匠が執筆した作品なのだから嘘で塗り固めているわけじゃあるまい。

例えば、当時の北京で起こっていた食糧難。
日本軍がやってきて最初のうちはまだ食べ物が買えたらしいが、途中から主食にも困るようになったという話。考えてみれば本土だって戦争が進むにつれてそういう状態に陥ったんだから、北京もそういう状態だったって言われても納得がいく。

各家庭から鉄や銅を集めさせたという話。それも本土でやってたことだから、北京でも同じことがあっても不思議ではない。

当時日本軍は北京人を牢獄に入れていたという話。北京では治安強化運動っていうのをやっていたのだそうだから、体制に反対する人は捕まえられていたんだろうと想像がつく。本土だって特高がいて自分の考えを言える環境になかったんだから、北京人にとってもどんなにつらかったんだろうと思う。

当時の北京について知りたいとき、どんな本を読んだらいいんだろう。

以前「徹子の部屋」で 瀬戸内寂聴さんが、北京にいた頃の話を少ししてくれた。どれだけの期間暮らしていたのか良く知らないが、もっともっと沢山たくさん当時のことを語ってほしい。当時北京の大学で旦那さんはどんなことを教えていたのかとか、日本人教師はどれくらいいたのかとか、学生の態度とか、大学の体制とか。日本人がどんな暮らしをしていたのかとか、日本人社会がどんなものだったのかとか、北京人とどんな関係だったのかとか。北京人はどんな暮らしをしていたのかとか。

中国人から聞くことができるだけでも貴重なことだとは思うが、日本人の口から語られることにもっと価値があると思う。

北京散歩をしていると、当時の北京がどんなだったのかもっと興味が出てくるし、なによりも、事情を知らずのんきな顔でのこのこ歩き回っている変な日本の奥巴桑を見かけた北京人が、心の底で本当はどんな思いをしているのか心配になってくる。だから、知りたい。
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